今、ポン・ブルックス彗星(12P)が見頃を迎えています。最も明るくなった時
には4~5等くらいまで明るくなると予想されていますので、双眼鏡や望遠鏡を
使って探すのが良いです。
4月上旬頃まで徐々に明るさが増していくと考えられますが、時間帯によっては
高度や空の明るさの関係で、観察が困難となります。
午後7時30分頃に観察したとすると、高度はおよそ15°あたり、方角は西北西に
見えます。星座でいえば、日が経つにつれて、アンドロメダ座~うお座~おひつじ座
と移動していきます。
彗星とはいわゆるほうき星のことで、氷や塵が主に集まってできている天体です。
太陽に近付くと、氷などが解け出して尾を形成し、そこにばら撒かれた塵は流星の
元になります。
なお、眼視での観察時に写真で見るような大彗星の様子をイメージしないでください。
かなり暗い淡くぼやっとした小さな雲の塊のようなものが見えるはずです。
興味のある方はぜひ探してみてください。