呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

宇宙から見た日食(2023)

2023-04-21 14:05:40 | 天文ニュース
昨日(20日)のお昼にインド洋~インドネシア~太平洋で金環皆既日食が起きました。
日本でも一部の地域でわずかに欠ける部分日食を見ることができました。

日食とは、地球と太陽の間に月が入り、太陽の光を遮ってしまう現象のことです。
太陽の全てが隠されるものを皆既日食、一部分が隠されるものを部分日食と呼んで
います。また、月が太陽の正面に来ても、月の見かけの大きさが小さいために、太陽
全てを隠しきれず、太陽の縁だけが見えてしまうものを金環日食と呼んでいます。

日食を宇宙から見てみると、地球上に月の影が落ち、時間とともに月影が地球上を
移動していくのがよくわかります。この影の中にいる人からは日食が見えるのです。

地球に落ちている月の影を実際に確認できるなんて、面白いと思いませんか?



気象衛星ひまわりから見た日食の様子(4月20日午後2時)。中央の黒い部分が月の影です。
(画像:JMA、NOAA/NESDIS、CSU/CIRA)

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月と金星が接近

2023-04-20 12:44:01 | 星空情報
4月23日(日)に空の中で月(ほぼ三日月)と金星が接近します。

今回の月と金星は夜8時00分頃で考えると、2°ほどの距離に
近付いており、双眼鏡だと同一視野に入るほどの接近具合です。

時間が経つほどに近づいていき、最終的には1°弱まで接近します
が、この時には地平線下にあり観察することはできません。

金星が約-4等ですので、肉眼でもすぐに見つけられます。
夜8時00分頃に西北西の空、高度20°あたりを見てみてください。
星座でいえば、おうし座の方向です。

また、地球照(地球に反射した太陽の光によって月の暗い部分が
ほんのり光って見える現象)も確認することができると思います
ので、ぜひ観察してみてください。



月と金星の接近の様子
※今回の接近時の位置関係とは違います。

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4月こと座流星群(2023)

2023-04-19 12:35:15 | 星空情報

毎年4月15日頃~25日頃にかけて、4月こと座流星群が出現します。

今年はピークの時間帯が23日の午前10時頃と予想されており、22日夜から23日朝
にかけての観測がおすすめです。今年は月明かりに邪魔されることはありませんが、
ピークの時間帯が日中のため、条件がよいとはいえません。

さらに、突発的な出現を示した記録はいくつかあるものの、例年は1時間あたり
数個程度と、もともと活発な流星群ではありません。

観測にチャレンジしてみようと思う方は、しっかりと防寒をして、挑んでみてください。

流れ星を見つける一番良い方法は、楽な体勢で、なるべく空の広い範囲をキョロキョロ
せずにボーッと探すことです。

頭の真上あたりを中心に広い範囲をぼうっと眺めるのが良いでしょう。

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金環皆既日食(2023)

2023-04-16 13:17:30 | 星空情報
4月20日(木)の午後1時頃~午後3時頃(日本時間)にインド洋~インドネシア
~太平洋で金環皆既日食が起きます。日本では一部の地域でわずかに欠ける部分日食
を見ることができます。

日食とは、地球と太陽の間に月が入り、太陽の光を遮ってしまう現象のことです。
太陽の全てが隠されるものを皆既日食、一部分が隠されるものを部分日食と呼んで
います。また、月が太陽の正面に来ても、月の見かけの大きさが小さいために、太陽
全てを隠しきれず、太陽の縁だけが見えてしまうものを金環日食と呼んでいます。

日食は地球上で考えれば、年に0~3回起きていますが、見ることのできる範囲が
非常に狭いため、同一地域で日食を見ることができる機会は非常に稀です。

2023年は地球全体では日食が2回あり、1回目は4月20日の金環皆既日食、2回目
は10月15日の金環日食です。

今回の日食を日本で見ることができるのは一部の地域のみで、しかもかけ具合の小さな
ものですが、次に日本で日食が見られるのは2030年のことですから、とても貴重な機会
であることに変わりはありません。

ただし、インターネット中継等もありますので、Web上で日食の様子を観察すること
はできると思います。

興味のある方は今回の金環皆既日食の様子をご自宅からご覧になってはいかがでしょうか?



(画像:国立天文台)

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GLOBE at Night(しし座)

2023-04-14 13:21:04 | 天文ニュース

4月12日(水)~21日(金)までGLOBE at Night というキャンペーンが行われています。

これは光害(ひかりがい) の問題を啓発する活動の一環で、決められた日時に夜空を
観察し、星の見え方をインターネットで報告するものです。

光害とは無駄・過剰な人工光によって、星が見えにくくなってしまうことやエネルギー
の浪費、生態系への悪影響、人々の生活・健康への悪影響が発生してしまう問題です。

用意された観察シートに記入するだけなので、誰でも簡単に参加することができます
ので、ぜひ、自分たちが住んでいる街の環境をチェックしてみてください。これから
しばらくは月明かりにほとんど邪魔されずに観察ができますので、今がチャンスです。

ちなみに、今回はしし座が対象です。

詳しくはこちらへ

近年は人工の光(看板や外灯、ネオンサイン等)が空に漏れているせいで、星が見え
にくくなっています。空に無駄な光が漏れているわけですから、エネルギーも無駄に
なっています。光害の問題が解決できれば、美しい星空を守れるだけでなく、エネル
ギー問題や温暖化問題の解決にも役立つかもしれません。

「電気を付けるな!」とはもちろん言いません(言えません)が、みなさんも、ぜひ
光害を減らす工夫をしてみてください。
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