宇宙にはまだまだたくさんの謎が満ちています。
その中の1つに高速電波バースト(FRB)という現象があります。
これは電波で観測される短時間(数ミリ秒)のフラッシュ現象で、
発生する仕組みどころか、どのくらい遠くで起きているものなのか
すら分かっていませんでした。
今回、東京大学などを含む国際研究チームが、オーストラリアのパークス
電波天文台で観測されたFRBをすばる望遠鏡で追観測し、その場所にFRBが
発生したと思われる楕円銀河があることを発見しました。そして、この銀河
のスペクトルから、約50億光年の距離にある天体だということが判明し、
FRBの正確な距離が世界で初めて明らかにされました。
また、波長による到達時間の違いから、地球とこの天体との間の電子密度
を推定したところ、「ミッシングバリオン問題」と呼ばれる未だ未検出の
物質が、宇宙論で予想される通りに存在することが実証され、問題が解決
されました。
これから、さらに観測や研究がなされ、発生機構などFRBの正体が明かされ
ていくことでしょう。
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