現代の天文学では、ある天体を様々な角度から研究するため、
可視光線、電波、赤外線、X線など、色々な種類の光(電磁波)
で観測することが多くなっています。
このうち、地球の大気が邪魔するせいで、地上からの観測に
使えるのは、可視光線と電波くらいです。X線など他の電磁波は、
地球大気のないところ、つまり宇宙から観測するしかありません。
また、地上から観測可能な可視光線や電波にしても、地球大気の
せいで、望遠鏡の能力をフルに発揮することはできません。
そのため、宇宙には多くの種類の望遠鏡が打ち上げられ、活躍を
しています。ハッブル宇宙望遠鏡(可視光線と赤外線)はとても
有名ですね。
そして、来る2月12日(金)にHⅡAロケットによって、「ASTRO-H」
というX線天文衛星が打ち上げられることが決まりました。これは
日本で6番目のX線天文衛星で、これまでよりも10倍以上の性能の
向上を図ったものになっています。ASTRO-Hによって、きっと新しい
宇宙像が暴かれることでしょう。
活躍してくれる日が来るのが、とても楽しみです。