前回の続き。
母が急きょ外科手術を受けることになった神戸市北部の病院を出て、神戸電鉄で神戸の市街地へ向かった。
新開地だ。就職する前に住んでいた神戸だが、未だに新開地の駅を降りたことがない。
ここで乗り換えて花隈へ。
神戸の中心部って南北方向はすべて坂。上っていたら北向き、下がっていたら南向き。
花隈はあまりよく知らない。ショッピングや観光客で賑わう中心部からは、少し西へはずれている。
元町方面に向かい、歩く。
なんじゃ、これ?
不思議なつくり。
歴史的建造物なのか、何なのか?
ほう、辰野金吾だ。あれだよ、東京駅の建築家だよ。
1908年竣工の第一銀行神戸支店だって。その後のDKBで今のみずほだな。
それが阪神大震災でぶっつぶれる。
その後外壁を部分的に修復する工事に入り、今世紀には地下鉄の駅の入口になったらしい。
ほら。
みなと元町駅だって。
外壁だけ残して、距離を置いて内側にマンションを建てるってのは珍しいね。
歴史的ビルと同じ外観で下層階だけを建て直し、上層階に新しいデザインのビルを載せた形式はよくあるけど。
このマンションは引っ張りだこ?
ここまで来たら元町はすぐだ。神戸でも横浜でもショッピングは元町で。
元町だ。神戸タータンってのを制定したらしい。ブルーに白を入れて。
むむむ・・・南京町(中華街)が香る。私はにおいに敏感。
そっかー、だから中国銀行なのね!・・・ウソ。
こちらは日本の中国地方にある地銀の雄、中国銀行(本店は岡山市)の支店。CHINAの意味ではないよ。
では本日は本格的なニ胡の演奏を参りましょう。
これ、テレビCMでも使われてましたなあ。
南京町は東西に長い通り。こちらが西の端。
楽しんでください。
神戸の南京町の風景。横浜中華街に比べればはるかに小さいが、私の思い出の場所でもあるのでした。
南京西路。ここをどんどん東へ向かう。
南京町は西半分の方が飲食店が多くて、客引きも盛ん。
先ほどの西安門を反対側から見る。
脇道も何かないかと見て歩こうね。
ちょっと買って、横のベンチに座らせてもらって食べる飲茶。
ほらね、みんな食ってる食ってる。
ハズレなしだよ。みんなおいしいよ。
遅い昼飯だ。何食おうかな。
人気店では、お客さんが1日中ひっきりなしに何かを買っている。
ここが南京町の真ん中あたり。
まだまだ歩くよ。
こちらも昔から人気店。
豚まんは老祥記。常にお客さんが行列。店主は儲かってうれしいだろうな。
さらに東へ。
私の青春時代がよみがえる益生號(エキセイゴウ)。お肉の店だ。
私は未成年の頃、この店の腸詰と叉焼を食べまくった。結構グルメだったのだ。中華系肉食系グルメ。
当時あまり他では売っていることが少なかった香菜(シャンツァイ、あるいはパクチー)も南京町では手に入ったので、それと一緒に腸詰や叉焼を食べた。
というか、それが好きだった両親に食べさせられたと言うべきか。
私のパクチー好きは40年近く前に培われた神戸的嗜好(?)。
益生號で腸詰が買いたかったが、それが無いと言う。残念。
かなり東まで歩いて来たね。
ここが南京町の東端。
そして私は再び南京町を逆走し、ここへ入る。
台湾のお店だ。攤販街(タンファイチェ)。
まずは台湾ビールを。
漬物を食いながら。
おっ、叉焼が来た。脂加減がちょうどいい。味が濃いね。おいしいね。
台湾って行ってみたいな。なんでもうまいんだろね。
次は焼きビーフン。
「麺ばっかり」だって?・・・そんなことはない。
野菜や肉が細かく切られていっぱい入っている。あまり盛り付けに気を使わないだけで、麺が上に覆いかぶさっただけらしい。
こりゃ、おいしいわ。
軽くこの焼きビーフンを3皿くらい食べられそう。
「もう少しだけ食べたい。何がいいかしら?」と店員さんに聞いたら、「おいしいよ」と言って推薦されたのがこちら。
豚足の醤油煮。たまらんよ。
明朝の私のお肌はプルプル。美魔女ならぬ美魔男になれるか?
この景色。美しいね。豚足は美しい。
手も口もベタベタになって、食べ終わる。
ごちそうさまでした。
お店を出る。お昼過ぎかなり遅く来て、誰もいない店内、ひとりで台湾ビール飲んで豚足むしゃくしゃ食っていい気分な変わった客と思われたかも。
神戸ビーフもいいけど、あたしゃ南京町の料理がいいね。
ここまでで地下鉄の花隈駅出てから実は50分ほど。
私は街中をすごいスピードで移動するよ。
結構急いでいるんだ。東京に戻らないといけないから。
さてここから20分ほどで神戸の街をさらに案内するぞ。
はい、こちらはユーハイム本店。バウムクーヘンで有名。
谷崎潤一郎の名作、あの細雪にも出て来るユーハイム。
谷崎潤一郎の本は細雪と陰翳礼賛しか読んだことはない。
店頭でパイが売られている。
おいしそうだね。これ買いたいけど、今日は無理。
元町商店街を行く。
こちらは市街地中心部にある三宮神社。
元町のへそ、大丸。
大丸の脇を通る。
私のリクルート・スーツはここで購入したものだった。濃紺のスーツ。
いつも楽しい神戸。思い出がいっぱい。
ここから異国情緒たっぷりなビル街を行く。
だからグッチ。異国情緒でしょ(笑)。
このビルはいいんだ。
大丸のすぐ裏だけどね。
こちらも、フランス系有名ブランド。
いろんな柄にオレンジ色をうまく使うエルメス。
さらに先へ。
ここはロンドン。手前に停まっているのはジャギュアXF。
このビル知ってますか?
重いよね。古くて立派なビルは重い。さてこれは何のビルだったか??
大阪商船のビルなのさ。のちの大阪商船三井船舶(商船三井)だ。
現在では1階にロイズ・アンティークスが入っている。英国やフランスのアンティーク家具を売る店として有名。
ちょっと敷居が高いな。東京が本店だったと思う。
こちらは海岸ビル。旧三井物産だよ。
中は格調高い。
なんだかわからないが、静かなお店だ。
ここの玄関ドアがいいんだ。
ご覧なさい、これ。
物産に商船三井。
郵船ビルもあるよ。
商社に船会社。あとは東京海上と横浜正金銀行くらいがあれば、港町洋風経済セット。
ここはもう港なのです。すぐ先が海。
う~ん、ロンドンだね。左端に写るクルマはドイツ製だが。
三宮センター街に入った。
ちょっと歩いてみる。久しぶりだね。
モロゾフ(左)。神戸でロシア系のお菓子と言えばモロゾフかゴンチャロフ。
どちらも最後は「OFF」だ。
JRと阪急の高架の間。魅力的でしょう? 神戸っていいでしょう?
こちらは高架下の商店街。昔のままだね。
さてここまでのすごい画像数、これで70分ほどで撮影したものだよ。
すごいでしょ。
【つづく】
母が急きょ外科手術を受けることになった神戸市北部の病院を出て、神戸電鉄で神戸の市街地へ向かった。
新開地だ。就職する前に住んでいた神戸だが、未だに新開地の駅を降りたことがない。
ここで乗り換えて花隈へ。
神戸の中心部って南北方向はすべて坂。上っていたら北向き、下がっていたら南向き。
花隈はあまりよく知らない。ショッピングや観光客で賑わう中心部からは、少し西へはずれている。
元町方面に向かい、歩く。
なんじゃ、これ?
不思議なつくり。
歴史的建造物なのか、何なのか?
ほう、辰野金吾だ。あれだよ、東京駅の建築家だよ。
1908年竣工の第一銀行神戸支店だって。その後のDKBで今のみずほだな。
それが阪神大震災でぶっつぶれる。
その後外壁を部分的に修復する工事に入り、今世紀には地下鉄の駅の入口になったらしい。
ほら。
みなと元町駅だって。
外壁だけ残して、距離を置いて内側にマンションを建てるってのは珍しいね。
歴史的ビルと同じ外観で下層階だけを建て直し、上層階に新しいデザインのビルを載せた形式はよくあるけど。
このマンションは引っ張りだこ?
ここまで来たら元町はすぐだ。神戸でも横浜でもショッピングは元町で。
元町だ。神戸タータンってのを制定したらしい。ブルーに白を入れて。
むむむ・・・南京町(中華街)が香る。私はにおいに敏感。
そっかー、だから中国銀行なのね!・・・ウソ。
こちらは日本の中国地方にある地銀の雄、中国銀行(本店は岡山市)の支店。CHINAの意味ではないよ。
では本日は本格的なニ胡の演奏を参りましょう。
これ、テレビCMでも使われてましたなあ。
南京町は東西に長い通り。こちらが西の端。
楽しんでください。
神戸の南京町の風景。横浜中華街に比べればはるかに小さいが、私の思い出の場所でもあるのでした。
南京西路。ここをどんどん東へ向かう。
南京町は西半分の方が飲食店が多くて、客引きも盛ん。
先ほどの西安門を反対側から見る。
脇道も何かないかと見て歩こうね。
ちょっと買って、横のベンチに座らせてもらって食べる飲茶。
ほらね、みんな食ってる食ってる。
ハズレなしだよ。みんなおいしいよ。
遅い昼飯だ。何食おうかな。
人気店では、お客さんが1日中ひっきりなしに何かを買っている。
ここが南京町の真ん中あたり。
まだまだ歩くよ。
こちらも昔から人気店。
豚まんは老祥記。常にお客さんが行列。店主は儲かってうれしいだろうな。
さらに東へ。
私の青春時代がよみがえる益生號(エキセイゴウ)。お肉の店だ。
私は未成年の頃、この店の腸詰と叉焼を食べまくった。結構グルメだったのだ。中華系肉食系グルメ。
当時あまり他では売っていることが少なかった香菜(シャンツァイ、あるいはパクチー)も南京町では手に入ったので、それと一緒に腸詰や叉焼を食べた。
というか、それが好きだった両親に食べさせられたと言うべきか。
私のパクチー好きは40年近く前に培われた神戸的嗜好(?)。
益生號で腸詰が買いたかったが、それが無いと言う。残念。
かなり東まで歩いて来たね。
ここが南京町の東端。
そして私は再び南京町を逆走し、ここへ入る。
台湾のお店だ。攤販街(タンファイチェ)。
まずは台湾ビールを。
漬物を食いながら。
おっ、叉焼が来た。脂加減がちょうどいい。味が濃いね。おいしいね。
台湾って行ってみたいな。なんでもうまいんだろね。
次は焼きビーフン。
「麺ばっかり」だって?・・・そんなことはない。
野菜や肉が細かく切られていっぱい入っている。あまり盛り付けに気を使わないだけで、麺が上に覆いかぶさっただけらしい。
こりゃ、おいしいわ。
軽くこの焼きビーフンを3皿くらい食べられそう。
「もう少しだけ食べたい。何がいいかしら?」と店員さんに聞いたら、「おいしいよ」と言って推薦されたのがこちら。
豚足の醤油煮。たまらんよ。
明朝の私のお肌はプルプル。美魔女ならぬ美魔男になれるか?
この景色。美しいね。豚足は美しい。
手も口もベタベタになって、食べ終わる。
ごちそうさまでした。
お店を出る。お昼過ぎかなり遅く来て、誰もいない店内、ひとりで台湾ビール飲んで豚足むしゃくしゃ食っていい気分な変わった客と思われたかも。
神戸ビーフもいいけど、あたしゃ南京町の料理がいいね。
ここまでで地下鉄の花隈駅出てから実は50分ほど。
私は街中をすごいスピードで移動するよ。
結構急いでいるんだ。東京に戻らないといけないから。
さてここから20分ほどで神戸の街をさらに案内するぞ。
はい、こちらはユーハイム本店。バウムクーヘンで有名。
谷崎潤一郎の名作、あの細雪にも出て来るユーハイム。
谷崎潤一郎の本は細雪と陰翳礼賛しか読んだことはない。
店頭でパイが売られている。
おいしそうだね。これ買いたいけど、今日は無理。
元町商店街を行く。
こちらは市街地中心部にある三宮神社。
元町のへそ、大丸。
大丸の脇を通る。
私のリクルート・スーツはここで購入したものだった。濃紺のスーツ。
いつも楽しい神戸。思い出がいっぱい。
ここから異国情緒たっぷりなビル街を行く。
だからグッチ。異国情緒でしょ(笑)。
このビルはいいんだ。
大丸のすぐ裏だけどね。
こちらも、フランス系有名ブランド。
いろんな柄にオレンジ色をうまく使うエルメス。
さらに先へ。
ここはロンドン。手前に停まっているのはジャギュアXF。
このビル知ってますか?
重いよね。古くて立派なビルは重い。さてこれは何のビルだったか??
大阪商船のビルなのさ。のちの大阪商船三井船舶(商船三井)だ。
現在では1階にロイズ・アンティークスが入っている。英国やフランスのアンティーク家具を売る店として有名。
ちょっと敷居が高いな。東京が本店だったと思う。
こちらは海岸ビル。旧三井物産だよ。
中は格調高い。
なんだかわからないが、静かなお店だ。
ここの玄関ドアがいいんだ。
ご覧なさい、これ。
物産に商船三井。
郵船ビルもあるよ。
商社に船会社。あとは東京海上と横浜正金銀行くらいがあれば、港町洋風経済セット。
ここはもう港なのです。すぐ先が海。
う~ん、ロンドンだね。左端に写るクルマはドイツ製だが。
三宮センター街に入った。
ちょっと歩いてみる。久しぶりだね。
モロゾフ(左)。神戸でロシア系のお菓子と言えばモロゾフかゴンチャロフ。
どちらも最後は「OFF」だ。
JRと阪急の高架の間。魅力的でしょう? 神戸っていいでしょう?
こちらは高架下の商店街。昔のままだね。
さてここまでのすごい画像数、これで70分ほどで撮影したものだよ。
すごいでしょ。
【つづく】