今から20年前に、私は信州の標高1050mの土地にログハウスを入手して、そこに通い始めた。その後原村の別荘地の中で、標高で1600mの所にある1区画を買い、ブレイスの丸山さんにこの山荘を建ててもらい、今度はそちらに通い始めた。それからでもすでに11年経っている。これがその山荘の外壁である。モルタルにワラが混じる。何事もなく、無事11年。
これは玄関ドア。シッケンズの上にシッケンズを塗り重ね、結構ベタベタ。特に不都合はなく、安定している。すでに十分収縮しているし、寒冷な気候のため夏季に膨張することもない。
長い間には気候って随分変化する。標高1600mのこの地にも当然温暖化の影響が見られる。屋外の風通しの良い日陰で気温23度。夏場はこのレベルくらいがよくある最高気温だ。たまに使う山荘。秋から冬そして春まではどうせストーブを焚きっ放しなので、夏涼しいことを基準に選んだ土地である。でも今回の滞在中、屋外の温度計が27度になるのを見た。そもそも「夏でも寒い」はずなので、当然エアコンを使うことなどまったく想定していない。ところが外気温が30度に近づくとなると、エアコンも視野に入って来る。先日テレビを見ていると、2020年にはさらに日本の平均気温も各地で2.5~3.0度上がると言っていた。その頃までには山荘をさらに高い所へ移転? で、どこへ? 蓼科の一番上か、海ノ口の一番上くらいか。
(株)三井の森は別荘オーナーやその予備軍に対し、ずいぶん立派な季刊誌を配布してくれる。最新号では、我が別荘地の長年の気候や動植物に見られる変化が列挙されている。普段から我々も別荘地を見て漠然と感じていることではあるが、こうしてまとめて読むと、確かに気候が随分変化してそれが動植物に与えている影響がかなり広範囲に及ぶことがわかる。近隣の方々ともこういう話題について立ち話することが多い。
寒冷な土地もさすがにこの季節は薪は不要。
ストーブも不要だ。
今回、山荘での滞在は4ヵ月ぶりになる。「そんなにこの季節閉め切ったままにしていたら、カビが生えるでしょう? 布団なんて大変なのでは?」と心配される方もおられよう。密閉度抜群のマーヴィンのサッシ。90年代竣工の山荘は居室に換気扇などないし。ご心配はごもっとも。
しかし、その心配は今のところ無用なようだ。将来はわからないが。
猛暑で室内が暖まると言っても、我が山荘の場合限度がある。まずは土地の標高が高い。そして鎌倉の自宅同様、山荘も南側の窓から直射日光が室内に入らないようにして、家の中が暖まらないようにしてあるのだ。また屋内に剥き出しで太く分厚い木を多用していることと、壁に珪藻土を塗ってあることは湿度の調整に有効であろう。珪藻土も、漆喰などと同様、薄く塗るだけではたいした効果はなさそうだが、一応「調湿作用がある」と言われている。したがって閉め切り状態が続いてもカビが生えたり、布団が湿めって困るということにはなりそうもない。
木と言えば典型的なのが木を横倒しにして積み上げるログハウスだ。これを一度体験するとその調湿作用や温度を遮断する力に驚かされるが、こういう気候になって来ると、普段は閉め切ったままであることが多い別荘としての利用を想定するなら、ログハウスという選択がベストという時代が来るかもしれない。熱帯化(?)する気候とログハウスという一見ミスマッチな組み合わせが、「閉め切りでもカビとは無縁」と最強のトレンドになる日も近い(?)。海沿いの暑いリゾートもそこそこ涼しい山のリゾートもログハウスを!の時代。
屋根裏で昼寝する。「なんだか例年よりちょっと暑いんじゃないの?」なんて言いながら。
犬も屋根裏で寝る。首が折れそう。大丈夫ですか?
外は夕立ち。毎日のように、ゴロゴロ・ピカピカ・ザーっと。これだけは以前からあまり変わっていない。雨が降り込むといけないので、慌てて窓の下半分を閉め、上半分を開ける(普段は逆)。
こちらは室内温度計。
数週間前に原村で長時間落雷が居座るということがあったそうだ。停電も長時間に及んだという。どうもその落雷時に、山荘の電気のブレーカーが切れたままになったらしい。山荘到着時、冷蔵庫は停止したままになっていた。長期保存が効く食品も腐ってしまった。電気に頼るシステムはもろい。
これは玄関ドア。シッケンズの上にシッケンズを塗り重ね、結構ベタベタ。特に不都合はなく、安定している。すでに十分収縮しているし、寒冷な気候のため夏季に膨張することもない。
長い間には気候って随分変化する。標高1600mのこの地にも当然温暖化の影響が見られる。屋外の風通しの良い日陰で気温23度。夏場はこのレベルくらいがよくある最高気温だ。たまに使う山荘。秋から冬そして春まではどうせストーブを焚きっ放しなので、夏涼しいことを基準に選んだ土地である。でも今回の滞在中、屋外の温度計が27度になるのを見た。そもそも「夏でも寒い」はずなので、当然エアコンを使うことなどまったく想定していない。ところが外気温が30度に近づくとなると、エアコンも視野に入って来る。先日テレビを見ていると、2020年にはさらに日本の平均気温も各地で2.5~3.0度上がると言っていた。その頃までには山荘をさらに高い所へ移転? で、どこへ? 蓼科の一番上か、海ノ口の一番上くらいか。
(株)三井の森は別荘オーナーやその予備軍に対し、ずいぶん立派な季刊誌を配布してくれる。最新号では、我が別荘地の長年の気候や動植物に見られる変化が列挙されている。普段から我々も別荘地を見て漠然と感じていることではあるが、こうしてまとめて読むと、確かに気候が随分変化してそれが動植物に与えている影響がかなり広範囲に及ぶことがわかる。近隣の方々ともこういう話題について立ち話することが多い。
寒冷な土地もさすがにこの季節は薪は不要。
ストーブも不要だ。
今回、山荘での滞在は4ヵ月ぶりになる。「そんなにこの季節閉め切ったままにしていたら、カビが生えるでしょう? 布団なんて大変なのでは?」と心配される方もおられよう。密閉度抜群のマーヴィンのサッシ。90年代竣工の山荘は居室に換気扇などないし。ご心配はごもっとも。
しかし、その心配は今のところ無用なようだ。将来はわからないが。
猛暑で室内が暖まると言っても、我が山荘の場合限度がある。まずは土地の標高が高い。そして鎌倉の自宅同様、山荘も南側の窓から直射日光が室内に入らないようにして、家の中が暖まらないようにしてあるのだ。また屋内に剥き出しで太く分厚い木を多用していることと、壁に珪藻土を塗ってあることは湿度の調整に有効であろう。珪藻土も、漆喰などと同様、薄く塗るだけではたいした効果はなさそうだが、一応「調湿作用がある」と言われている。したがって閉め切り状態が続いてもカビが生えたり、布団が湿めって困るということにはなりそうもない。
木と言えば典型的なのが木を横倒しにして積み上げるログハウスだ。これを一度体験するとその調湿作用や温度を遮断する力に驚かされるが、こういう気候になって来ると、普段は閉め切ったままであることが多い別荘としての利用を想定するなら、ログハウスという選択がベストという時代が来るかもしれない。熱帯化(?)する気候とログハウスという一見ミスマッチな組み合わせが、「閉め切りでもカビとは無縁」と最強のトレンドになる日も近い(?)。海沿いの暑いリゾートもそこそこ涼しい山のリゾートもログハウスを!の時代。
屋根裏で昼寝する。「なんだか例年よりちょっと暑いんじゃないの?」なんて言いながら。
犬も屋根裏で寝る。首が折れそう。大丈夫ですか?
外は夕立ち。毎日のように、ゴロゴロ・ピカピカ・ザーっと。これだけは以前からあまり変わっていない。雨が降り込むといけないので、慌てて窓の下半分を閉め、上半分を開ける(普段は逆)。
こちらは室内温度計。
数週間前に原村で長時間落雷が居座るということがあったそうだ。停電も長時間に及んだという。どうもその落雷時に、山荘の電気のブレーカーが切れたままになったらしい。山荘到着時、冷蔵庫は停止したままになっていた。長期保存が効く食品も腐ってしまった。電気に頼るシステムはもろい。