さぁ~ってと! 鎌倉の夏を予感させるパスタを作ろう。まずはコレ! 釜あげシラス。海の香りがしてちょっと塩味。鎌倉ならどこでも良質な商品が簡単に手に入る。
七里ガ浜からなら西へ行くと加藤丸。東へ行くと喜楽丸があって、シラス漁師としてはそれらが最短距離の所にある。画像は喜楽丸だ。しかし鎌倉市内やその周辺には、他にもシラス漁師が多数存在する。選び放題だ。
さらにミズナ。シャキシャキ感が良い。
京野菜は立派だ。ナスもニンジンも他では絶対得られないトロトロした甘さがある。別物という感じがする。歴史のある街の周囲には長年工夫され続けた立派な野菜が多い。鎌倉もそうだ。鎌倉駅近く、若宮大路そばの農協の直売所(通称「レンバイ(連売)」)には、丹精込めて作られた数多くの野菜が売られている。
当然ながらパスタは必要。
ニンニクと鷹の爪。
オリーブオイル。
そしてバター。あとは塩と醤油があればよい。
ニンニクと鷹の爪をオリーブオイルで熱してから、そこに釜あげシラスを入れる。
オリーブオイルは少し多めに必要で、その中で揚げるようにシラスを炒めて、カリカリッとした食感とわずかに香ばしさが感じられるくらいまで炒め続ける。
茹で上がった麺を加えてバターと醤油で和え、完成直前にミズナを入れて、サッと混ぜ合わせる。そうしたら出来上がりだ。
シラスから潮の香りがほのかに漂い食感はカリカリだ。ミズナはシャキシャキと気持ちが良い。バターや醤油の香りもある。鷹の爪やニンニク、オリーブオイルのイタリア感。これは美味しい。鎌倉の夏を予感させるパスタだ。日伊文化交流、そして極めて鎌倉的だ。