「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

タジン鍋で蒸しジンギスカン@七里ガ浜自宅厨房

2010-07-12 15:20:10 | 食べ物・飲み物
南信州遠山郷のジンギスカン肉・山肉スズキヤの数ある製品のうち、ど真ん中がこれだ! ジンギスカンのスタンダードである。



ビビモナパパが「ジンギスカンと言えばこの歌だ!」と以前おっしゃったので、YouTubeを貼り付けておく。この曲を聴きながらこの記事をご覧下さい。

スズキヤはこの曲を社歌にしていて、毎朝これをかけ、全社員でこれを歌いながらラジオ体操までするらしい・・・ウソ(スズキヤさんごめんなさい・・・)。



パッケージ裏面にあるスズキヤのロゴ。



お肉を取り出す。380gのマトンである。オージーなマトンの香りが広がる。これは普通に焼いて食べればすごくうまいのだが、今日はこれをタジン鍋で蒸して食べる。



お肉の画像はこのへんで終了して、調理編へ。ニンニクを大量にみじん切り。



タジン鍋に盛り付け。キャベツを敷き、サツマイモ、ニンジン、シイタケを置く。その上にジンギスカン肉を置いて、焼肉のタレを少々かけておく。最後にニンニクのみじん切りを肉の上に載せておく。野菜類は鍋の中で柔らかくなり、甘みも増す。サツマイモなどトロトロに甘くなる。



マトンとニンニクとシイタケの関係はこんな感じ。



あとは蒸すだけだ。無水調理である。フタして熱すればタジン鍋が勝手に作ってくれる。弱火だけで蒸すこと18分ほど。



完成。弱火を続けて中をあまり煮詰めないで、中で出た水分をある程度残した。そこに焼肉のタレも少々溶け込む。そもそもマトンに味もついている。鍋の中に落ち込んだ水分と一緒に皿にとる。



そしてハリサ(仏語なら「アリッサ」「アリサ」)をつけて食べる。チュニジア産。豆板醤みたいなものだが、唐辛子を薫じたにおいがきつい、アフリカ風の香り。



うまいわぁ~。蒸しジンギスカン。あなたもいかがですか?

コメント (5)
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英国関連の本 ⇒ 涼宮ハルヒ

2010-07-12 00:00:43 | 本/音楽/映画
私は再読しそうもない本をいつまでも取っておくということをしないが、いくつかのカテゴリーの本は別だ。建築、自然、犬、豪華写真集の類である。英国もそうしたテーマのひとつである。固いテーマから観光ガイド的なものまでスゴイ数の本を持っているが、暇なので何冊かをご紹介。

ご存じリンボウ(林望)先生の「イギリスはおいしい」(平凡社)。本来は極めて日本的なリンボウ先生を「英国通」として有名にした本だ。そこに書かれたトピックスの選択が面白かった。文章が上手で雰囲気的にとても品が良いので私は大好きだが、なぜか先生は「スノッブ」と嫌われることが多い。「英国かぶれ」とも言われる。

別にリンボウ先生の肩を持つわけではないが、彼を「英国かぶれ」と呼ぶ多くの日本人よりも、彼は日本について豊かな知識を持っている(彼の著書を読めばわかる)。また、もしリンボウ先生を「スノッブ」と定義するなら、英国駐在経験を持つ日本人など、ほとんどは「もっとスノッブ!」ということになるだろうと、英国駐在員を数多く知る私は思う。



ある国に親しんだ経験のある人が、その国のことを楽しそうに肯定的に語ることを、そうでない日本人は「あの人はかぶれている」と評することがある。その対象が英国である場合は、そこからの連想もあり「スノッブ」などとも評する。しかしながらそうした時の対象となる「国」はたいてい欧米先進国のどこかを指していて、発展途上国について「あの人はどこそこの国にかぶれている」などという表現は普通は使わない。「アメリカかぶれ」という言葉は否定的でシニカルな響きを持つ。発展途上国を指して「○○かぶれ」(普通はそういう表現をしないが)と仮に言われたとしたら、それは寧ろやや好意的な表現になるだろう。つまり今も「欧米先進国に対してのみ何らかの点で日本は劣位にある」という意識の裏返しが、「上位にある国」への「かぶれ」、それを気取る「スノッブ」とする表現を生むのであろう。

しかし残念なことに今となっては、日本で「かぶれ」という表現が当てはめられることがない新興国の人々の方が平均的日本人などよりも、グローバル・スタンダードに近い、つまり欧米先進国風の振る舞いを公私にわたり身につけ始めているし、多くが英語をペラペラしゃべる。全体を見渡すと、「かぶれ」なんて意識は毛頭なく先進国も新興国も含め多くの国がどんどん強く交わって行く中で、日本が放置されたような印象を受ける。

先日、香港在住のある欧州ビジネスマンが「アジア各国でもビジネスの最前線では商談、商品説明資料、契約書がほとんど英語で済むようになって来た。新興国の成長に伴い日本市場の相対的重要性はどんどん下がっているし、加えて言葉をめぐる日本の状況は相変わらずで、いつまで経っても日本だけが特別扱いだ」と笑っていた。生産者、売り手どころか、日本は買い手としてもやがては無視されるようになるかもしれない。



我が家には英国の観光ガイド的な本も多い。こちら(↑)は小関由美著「イギリスでアンティーク雑貨を探す」(JTB)。アンティークを買うことを紹介するエッセイだ。こんな本がウチには山ほどある。こうした本に登場した店や商品をきっかけにしてインターネットであれこれリサーチするのが好きだ。

で、わからないことが出ると、昔はこれをよく使った。Adrian Room著「An A to Z of BRITISH LIFE」(Oxford University Press)。これはかなり古いバージョンである。調べ物するだけでなく、このまま順番に読んでいっても面白い本である。



例えば「ウェリーズ」を調べると、Hunterの写真とともに、解説が載っている。モノそのものの紹介や名前の由来まで載っている。

中はこんな風だ。



住宅に興味のある人はこんなのを読むと面白いと思う。片木篤著「イギリスの郊外住宅」(住まいの図書館出版局)。キレイに修理維持され年月を経た家ほど価値を持つ国。19世紀竣工なんて住宅は、当り前のように中古として売買される国。建て替えサイクルが日本よりはるかに長く、景観の公共性を守り、個が周囲全体とのバランスやリズムを考えて建てられ、方角ではなくちゃんと道路を向けて建物正面のデザインがなされた家並みとそれを持続させる熱意。これを読むと、そのあたりの精神がわかる気がする。



彼の国の住宅のテクニカルな面での発展の歴史を説いた本がこれである。マーガレット/アレグザンダー・ポーター著「絵でみるイギリス人の住まい」(相模書房)。本来は子供向けの本だが、非常によく出来ている。今あるものもすべて過去には長ぁ~い経緯があって現在に至り、今我々が見ているような状態になっているのだ、ということが理解出来る構成だ。日本でもこういう教育を子供にすると良いのではないか。しかしその内容は我が国の場合、歴史的連続性や合理性を欠くものとなるかもしれない。特にこの半世紀がすごそうだ。しかしそれを学んだ子供が大人になった時に住宅への考えも変わり、「ものすごい金をかけながらも、住宅の建て替えサイクルが世界でも有数の短さ」「景観の公共性という概念を無視」なんて不名誉な状態から日本も脱出出来るかもしれない。



英国と米国の支配的人種をまとめて「アングロ・サクソン」という表現が日本でもよく使われる。実際イングランド人の多くも、自身についてアングロ・サクソンであると思っていることだろう。でもそれは誤りだ。ものすごく複雑な歴史をたどった国のこと。ブリトン人もローマ人もアングル人もザクセン人もバイキングもフランスの血も・・・。で、本当に英国人ってアングロ・サクソンか?

精神的なものとしてもはなはだ疑問があろうが、実は、遺伝子的にも彼らはまったくアングロ・サクソン的ではない。現在ではDNAの分析が簡単に出来る。彼らの血の大半は「イベリア半島をルーツ」とするケルト系で構成されているようだ。そのあたりまで含めて解説してくれる本が唐澤一友著「多民族の国イギリス」(春風社)。「そもそも英国人って?」というところから勉強したいなら、きっと面白いテキストになる。



最初の話に戻る感じになるが・・・さて、世界で相対的に日本の地位が落ちることを快く思う日本人は少ないだろう。中西輝政「なぜ国家は衰亡するのか」(PHP新書)。保守派の論客が、英国の転換点(19世紀から20世紀への変わり目あたりと思われる)を題材に、日本の衰退を論じたちょっと古い本だ。これによれば、転換点を迎え衰退に傾いた当時の英国には以下のような顕著な現象があり、それは最近の日本にも見られることのようだ(ただし両国の間には約100年のズレがある):

 ● グルメ・ブーム
 ● 海外旅行ブーム
 ● イベント(博覧会、美術展、スポーツ試合等)ブーム
 ● マンガ・ブーム(高等教育を受けた人間がやたらマンガを読むようになる)
 ● 新興宗教ブーム
 ● 温泉ブーム



日本は相対的に衰退しながら、多くの人々は不景気にあえいでいて、しかしながら過去の蓄積はがっちりあるので、その蓄積を持って時代的にうまく逃げのびた層によってその蓄積が費やされている感じだ。

確かに現在の日本のテレビ番組を見ても・・・

 ● グルメ番組
 ● 旅行番組(温泉を含む)
 ● あるいはそれらの組み合わせ

・・・だらけである。超A級からB級まで外食番組・食べ物番組だらけであり、ローマ時代に通じる様相ではある。また外食やコンビニに頼り過ぎることは、調理前の段階であるいは調理後の期限切れで、食料のうち捨てられる部分があまりに多くなることにつながる。そして日本は同時に食糧自給率が異様に低い。経済成長しない国の飽食かつ食糧を捨てながらの低自給率。

これも「グルメ・ブーム」に含まれる話題だろうが

 ● 「エビの最大の輸入国になったらその国は衰退に向かう」

という話を、私は別のところで聞いたことがある。

英国がピークを迎えつつある時代を追う名著がこれ。ジャン・モリス著「パックス・ブリタニカ」(講談社)。歴史絵巻の華やかさである。上下2巻で重いが、それだけのことはある。読みモノとして最高だ。どの国を旅行しても英国大使館はとても良い立地を確保しているのに気づいた人は多いだろうが、そのことは、19世紀の英国の栄華と、英国が各国に他国よりも早く乗り付けたという事実を示している。そのあたりの背景がわかる本だ。



今も隠然たる力を発揮し、イラク戦争ではそれをやり過ぎて反省している国、英国。その外交の力、能力の根っこを感じさせるのが、これらの本である。いずれも江戸末期の駐日外交官の書いた、日本に関する記録である。その計画性と詳細な記録を残そうとする傾向に感嘆させられる。アーネスト・サトウ著「一外交官の見た明治維新」(岩波文庫)、オールコック著「大君の都」(岩波文庫・おそらく廃刊)。前者の方はかなり有名なので読んだことのある人も多いだろう。



さらに、英国大使館が毎年発行するQuality Britain。現在の英国が目指すところを理解するのに良い資料だ。政府が力を入れている方向を感じ取ることが出来る。英国大使館は宣伝が上手である。私はその宣伝を買っていることになる。少なくとも英国は日本よりも、一般的に世界から「理解しやすい国」「影響力のある国」「侮れない国」と感じられていることは確かであり、そうであれば、感情的にはともかく行動としては、嫌がってないでいろいろとそのワザを盗みとれば良いと私は思っている。だから、こんな宣伝本も買うのである。

英国は、自国に観光客を呼び込み豊富な古いものを散々見せて喜ばせおいて、あれこれ金を落とさせる。私も含め、我々が喜んで買う英国製品も、多くは長い間にブランドとして確立された商品が多い(dysonはどちらかと言うと、例外的カテゴリーだ)。しかし外国人に見せるのは一面であって、一方で英国自身はどんどん新しい方向に発展して行こうとする。それがQuality Britainを見るとわかる。



次々と新しいモノを生み出す国だ。こんな人も登場! 昨年日本で大ブレイクした英国マン島出身の女の子 xBextahx (これで「ベッキー」と読む!)。とってもカワイイから最後まで見よう。「空前未満は見せないで(この曲のタイトル)」の意味をわからないで、彼女は踊っている(と彼女自身が語っている)というからカワイイ。これも日英交流のひとつかもしれない。

しかし xBextahx の前に・・・このベースになっている日本の「ハルヒ」を、あなたはご存じだろうか???



涼宮ハルヒ。ご存じない方はこちらをどうぞ。実はオリジナルは日本発。まずはこちらを先に見るべきかも。 
Here you are!



以前からいくつも紹介して来た英国本。
チャールズ皇太子のこれも・・・



子供用歴史本のこれも・・・



あれこれ紹介して来た。



他国から軽んじられないために、したたかに生き延びるために、彼の国から学べる(盗める)手法はたくさんあると思う。
コメント (4)
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