ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

中山連山縦走路(3月16日)

2007-03-18 09:21:53 | 山日記
遅くなりましたが、二日前の写真を見て頂きます。


中山駅を降りて住宅街の坂を登っていくと、沢沿いの道に
なり、大聖不動寺の山門を潜った処で山への道が分岐します。
赤い橋を渡って高さ15mほどの「最明寺滝」に寄り道しました。
滝の名は北条時頼(鎌倉幕府第5代執権・晩年出家して最明寺
入道と号した)がその形を愛でて近くに庵を建てたことによる
といいます。滝の左の岩窟に不動明王が祀られていました。


分岐に戻るとようやく山道らしくなり、新しいダムの横を階段
で登ります。二つめの満願寺への分岐からはロックガーデン風
の急な岩場の登りで、一気に100mほど標高を稼ぎます。
ロープも張られていますが、自分で好きなルートを探して登れる
楽しいところです。


しばらく登ると、左手に六甲の山並みを背にした市街地の展望が
拡がります。


送電線鉄塔が立つ小ピークで急登は終わり、ゆるい登りで631mP
に出ると、いったん右手のゴルフ場からの人声が聞こえる程下り、
あとは何度か稜線上のアップダウンを繰り返えして行きます。
展望を楽しみながらの明るい縦走路です。


小さい岩場を過ぎると、両側に金網が張られた自然林の中の道に
なり、やがて縦走路のすぐ側にある最高峰に出ました。二等三角点
があり、北(写真の背中)側は切れ落ちた断崖になっています。


北西側の展望。手前になだらかな検見山、その右「山」形の大船山、
奥に三国ヶ岳、ずっと右に三嶽。写真から外れて右(北)に深山や
剣尾山、半国山…。反対側の南東には大阪市街の向こうにいつも
見慣れた生駒から葛城に連なる山々が霞んでいました。


はじめて腰を下ろして、ゆっくり食事を済ませるうちに曇り空
となり温度が急激に下がってきました。ヤッケを着込んで奥の院へ。
最高峰からは小さなピークを二つ越して、20分程かかりました。


奥の院からは薄暗い石段の参道を下ります。丁目ごとに丁石や
石仏が置かれ、宇多天皇御自彫の天神や聖徳太子御修行の地など
有り難そうで神秘的な雰囲気が漂います。
この夫婦岩に来ると甲山を背にした仁川の町など、ようやく
明るい展望が開けました。


ゴールの中山寺。西国三十三箇所第24番札所。聖徳太子創建の
観音霊場です。今の本堂は豊臣秀頼の再興したものだそうです。
娘の安産祈願や、二度の西国巡拝で来たときよりも周囲の塔頭や
参道も立派になり、多宝塔や本堂は新しく塗装されて今も修復工事
が続けられています。石段横にエスカレーターがあるなど、妊婦や
高齢者への気配りは至れり尽くせりです。

今日の山歩きが無事終わったことを感謝して観音様に手を合わせ
山門をでました。

中山連山縦走路(3月16日)

2007-03-17 16:57:34 | 山日記
♀ペンのリクエストで北摂の中山連山を歩きました。
彼女ははじめてで、変愚院も1960年以来なんと47年ぶり!
そのときは花屋敷駅から登り最高峰から渋谷へ。急勾配のガレ場を直降
して谷間で幕営しています。翌日は惚河谷を下って宝塚に出ました。


その前年も道迷いしています。今はハイキングコースとして整備され、迷い
ようもありません。
昨日のGPSトラック(黄色は受信できなかった区間)です。時計と反対回り
に、昼食時間以外は休憩無しで歩きました。

阪急山本駅09:40…最明寺滝10:05…361ピーク11:00…中山最高峰12:00~
(昼食休憩)12:40…奥の院13:00…夫婦岩13:33…中山寺本堂14:10…中山駅
14:20

山の帰りに…(3月16日)

2007-03-17 10:01:17 | Weblog

北摂の「中山連山縦走」後、ここは仁川の「阪神競馬場」です。
仁川駅周辺の様子も、昔よく「仁川の岩場」に通っていた頃とは
すっかり変わり、駅から地下道が競馬場に連結しています。

なぜ、ここにいるかといいますと…。
最初は中山寺の駐車場に車を入れて、電車で一駅の山本から歩く
つもりでした。早朝の阪神高速はまだ空いていて、8時には寺の
門前に到着。しかし、フト見ると「駐車料金平日4時間以上4000円」
の標識!!駅前でも3000円です。
懐具合にあう処がないか走り回った末に、思い悩んで宝塚の山友達
Uさんに電話して教えてもらうことに…。
ところが「そんならウチにおいたらええ」と言ってくれて、ナビに
導かれて仁川へ…となりました。

暖かい笑顔に迎えられてモーニングコーヒーを頂いた後、U邸から
徒歩3分の仁川駅から阪急電車で山本駅へ。
下山後は競馬場を見学(ただし、開催日でないので外からだけ)、
夕食をご馳走になって、お土産まで頂いて帰りました。
奥様には大変お世話をおかけして申し訳ありませんでしたが、持つ
べきものは友達…寒い日でしたが暖かい心でもてなして頂き、本当に
楽しい一日でした。ありがとうございました。

奈良の情報誌 (3月15日)

2007-03-15 17:36:49 | 読書日記

先日ふと手にした奈良の情報誌ですが、普通のタウン誌とは
違って内容がとても充実していて、文化の薫り高い雑誌です。
特集の他、毎月の連載も読み応えがあります。
例えば今月号の「大和の民話」は「役行者」ですが、生誕の地
「吉祥草寺」の地図、挿絵、寺所蔵の行者像写真も掲載されて
いて3ページ、次号に続きます。


今日、取り寄せたバックナンバーが届きました。

左側の2006年7月号は、私の住む大和郡山「城下気まま歩き」
で金魚だけでなく、町の様子が詳しく紹介されています。
また、連載「地名発掘」は先日二上山歩きの途中で訪ねた
「鹿谷寺」が弥勒信仰と関わりがある…という興味深い話を
聞けました。

同年8月号(右)は大和の御霊(ごりょう)、鬼、物の怪など、
数々の怪異譚の特集です。「山の妖怪」では、「一本たたら」
はじめ、山姥、山女郎、だる、小雨坊、狒々猿…などが登場。
また「星座を投影した巨石の不思議」というサブタイトルで、
「神野山」が紹介されています。

バックナンバーには「山上ヶ岳の謎」「小辺路を行く」などの
特集もあるので、これからも私たちの山歩きがより深められる
ような記事が掲載されることと、楽しみにしています。

冬に逆戻り…(3月14日)

2007-03-14 17:53:26 | 矢田だより
…したような寒さです。奈良の最低気温はマイナス1℃。
やはり「修二会(お水取り)」がすまない大和に本当の春はやって
来ません。
露ナシ池の緋鯉も、2週間前にあれほど群れていたオタマジャクシ
も池の底で潜んでいます。


その寒さの稜線で健気にも咲いていた薄クリーム色の木の花。


そのアップです。毎年見る花なんですが名前が思い出せません。
どなたか教えて下さい。


帰り道で民博公園のカンヒザクラの様子を見に行きました。


かわいそうに満開を前にした寒さで、しおれていました。
(写真は全てケイタイで撮影)

神戸花鳥園 (鳥の巻)

2007-03-14 09:15:12 | 旅日記

入園すると、まず「ペンギン池」の仲間たち(ケープペンギン)
が出迎えてくれました。


中庭池には、このショウジョウトキやカンムリヅルのほかにも
マガモ・ハクチョウ・コクチョウなど色んな水鳥がいます。


池の周りに放し飼いにされているインドクジャク。
通路では他にもクロエリセイタカシギやキンケイなどに出会い
ました。


東バードゾーンのオニオオハシ。水色の顔のシロムネオオハシも
いて、慣れた鳥は人から餌を貰いにすぐ近くまで降りてきます。
奥にはオオサイチョウもいました。


シロフクロウ。フクロウやコノハズクの仲間がたくさん飼育
されています。餌付けされたフクロウ(ミミズク)の飛行ショー
を見ました。(上手く写真に撮れなかったのが残念!)
他にもエボシドリ、フラミンゴなど珍しい鳥類をいっぱい見ました。


出口近くのフクロウコレクションには、世界中の珍しいフクロウ
(ウサギフクロウ、メンフクロウ、オオコノハズクなど)が大勢
います。
カラフトフクロウが笑顔で見送ってくれました。

神戸花鳥園 (3月13日)

2007-03-13 18:05:09 | 旅日記
神戸ポートアイランドにある「神戸花鳥園」に行きました。


まず、目を引くのが「花いっぱいロビー」のベゴニアです。
品種改良を重ねた様々な球根ベゴニアが展示されています。


100種類もの熱帯性スイレンが年中見られる「スイレン池」。
中央にあるのは「パピルス」。
通路の後ろには何種類もの「エンジェルス・トランペット」
が咲いています。


この青いスイレンは新しい品種で、珍しいものだそうです。


オオオニバス。白い花が咲いていました。


フクシア・コレクション。


約200品種のうちには、こんな珍しい花も…。
次回は鳥たちをご紹介します。

楽しい集い (3月10日)

2007-03-11 09:06:02 | Weblog

親しい人達から市内のお食事処「風花」にお招き頂いて、
お昼からご馳走になりました。
お雛様のように正面に並んで坐って照れくさかったです。


今までご縁のあった集まりを卒業したので、記念にと
見事なランの花を頂きました。ありがとうございました。

「風花」のある本町(現在の地名は北郡山町)辺りでは
今、道路の拡張にともなって家並みも白壁と黒い色に統一
されるなど大きく変貌しつつあります。


しかし、ちょっと別の道に入るとこんな古い町並みが
残っています。


この洋風建築は明治時代の建物で「杉山小児科」という
お医者さんです。
子供が小さい頃、よくお世話になったことを懐かしく
語り合いながら帰りました。