ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

チベット祈りの風景(6)

2010-06-21 10:48:14 | 四方山話
ラマ
ダライ・ラマは別格として、高僧はリンポチェといいます。
一般にはお坊さんはみんなラマ。本当は「師」の意味で師弟関係を言ったようです。


(ネパール/タンボチェ)

中央の人はタンボチェ・ゴンパの「医務僧」、つまりお医者さん。
しかしロッジの主人でもありました。よう分からん。



タパ
一番下っ端の僧侶。僧院に入門して修行中の僧、写真はチベット・セラ寺で問答を行っているところ。タパのままで一生を終わってしまう人が多いと言うが、タンカ(仏画)や
曼荼羅などを書いて副業にしている人もいるらしい。
セラ寺でも、かなり年配のオッサン僧が高校生くらいの若い僧にやりこめられた様子で、
ニタニタ照れ笑いしていました。



ついでですが、これがタンカです。
軸装の仏画のことです。これはラサ飯店(ホテル)にあったものですが、本来は飾りではなく、仏教儀式に使われたり、僧の瞑想・観想の際に使う仏具です。さて…



尼僧はアニといいます。
この方は破壊され尽くされた僧院の片隅で、穴蔵のようなところで住まっておられました。



生活用具など実に質素ですが、太陽光利用の炊事など、なかなかエコで科学的であります。

この人はン・ガッパ。密教行者です。本来人里離れた深い山奥などで修行に励んでいる(筈)
なんですが、お祭りの時にはこうして出てきて喜捨を受けます。インドの「サドゥー」に
似ていますね。



ネパールにもこんな行者がいます。カトマンドゥの行者です。
このオッサンは写真を撮るとモデル料をせびりました。3年後に同じ場所に行くと、まだ
坐っていました。

これで、ひとまず「チベット・祈りの光景」を終わります。
次は、トルコの自然や文化をお伝えするシリーズを始める予定です。