ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

小泉神社おんだ祭 (2月11日)

2009-02-11 17:05:24 | 矢田だより

小泉神社は、約500年前に奉祀されたこの地方の守護神です。


毎年2月11日に、この神社で「おんだ」と呼ばれる「お田植え」神事が行われます。
神事に使われる牛の着ぐるみや木の農具です。


神主さんの祝詞や巫女さんの神楽奉納のあと…


まず「田男」が田圃の草を刈り、周囲の畦をならし、畦豆を植える所作をします。


いよいよウシさんの登場。まず唐鋤(カラスキ)で田をならします。
このとき巫女や参拝者は、境内の砂を雨に見立ててウシに投げかけます。


砂をたくさん浴びせるほど、この年は雨がよく降り豊作だというので、
ウシを曳く係の人も「こりゃかなわん」。


こうして注連縄を張った神田の周囲を三周。さらに馬鍬(まんぐぁ)で三周します。


巫女さんが苗に見立てた松葉の束を植えていきます。
神事が終わるとこの苗を頂いて門口に立て、農家は豊作を、そうでない家は家内安全を祈ります。
最後に餅の代わりにミカン撒きがあってお祭りは終わります。

私たちも松苗とミカンを頂いて帰りました。