球団は、アンダーソン、ターリーと来季契約を結ばないと発表しました。コルニエルは6年契約の4年目となる来季も残留し、年俸3,660万円+出来高で契約を更新しました。
これで、既に退団が発表されているマクブルームとデビッドソンを含めて4人の外国人選手が退団することになり、来季は大幅な入れ替えが行われることになります。
ターリーは44試合に登板して7勝1敗1セーブ22ホールドで防御率1.74の好成績でセットアッパーとしてリリーフ陣を支えましたが、8月に腰を痛めて離脱すると、終盤に1軍復帰するも登板機会を減らしていました。
アンダーソンは今季途中に先発から中継ぎに転向して21試合に登板して4勝1敗2ホールドで防御率2.20の成績でした。当初は先発ローテを守っていましたが、6月に膝を痛めて離脱すると、再昇格後は本人の希望で中継ぎに回るも、主に劣勢の展開での登板が主となりました。
ターリーとアンダーソンは残留する可能性が高いと思っていたので、退団の発表は意外でした。特にターリーは貴重な中継ぎ左腕としてシーズン前半はフル回転してチームを支えていたので、来季の残留は既定路線と思っていました。これだけ安定した投球ができて、実績も残したので退団は残念です。もしかしたら、腰の状態が思わしくないのかもしれず、それが原因で退団になったのかもしれませんね。
アンダーソンも、中継ぎ転向後は目立った活躍ができませんでしたが、ロングリリーフもできる中継ぎとして重宝していたと思います。カープの中継ぎ右腕は層が厚いので、なかなか勝ち継投入りするのは難しいですが、再度先発として起用しても面白いと思っていたので、退団は残念ですね。
大瀬良、秋山、小園が契約更改交渉に臨み、大瀬良は3年契約の最終年となる来季は、現状維持の年俸1億8,000万円+出来高、秋山も3年契約の最終年となる来季は、現状維持の年俸1億5,000万円+出来高、小園は1,400万円増の年俸5,400万円でそれぞれ更改しました。
大瀬良は、5年連続開幕投手を務めるも、4月後半にコンディション不良により再調整となり、その後は、精彩を欠いた投球が散見され、不本意なままシーズンを終えて、23試合に登板して6勝11敗、防御率3.61と自身初の2桁敗戦となってしまいました。また、シーズン終了後には右肘クリーニング手術を受け、現在はリハビリ中ですが、順調に回復しており、来月からは投球練習も再開する予定となっています。
また、秋山はシーズン序盤か快調に安打を重ねていましたが、8月に右ふくらはぎを痛めて登録抹消となってしまい、1軍復帰後も本来の打撃を取り戻すことができず、115試合の出場で打率.274、4本塁打、38打点と不本意な成績に終わりました。また、シーズン終了後には、痛みのあった右膝の手術を受けて、現在はリハビリに励んでいます。
大瀬良も秋山も開幕後は、素晴らしい成績を残しながら、シーズン途中にコンディションを崩してしまい、本来の実力を発揮できず、不完全燃焼のシーズンとなってしまいました。
しかし、2人とも実力はある選手であり、コンディションさえ整えば、本来の力を発揮できるはずです。2人ともシーズン後に手術を受けており、リハビリ中ですが、来季には間に合う予定となっているので、来季は万全のコンディションで開幕を迎えられるはずです。
今季の悔しさを晴らすような活躍を期待したいですね。
小園は、今季もシーズン序盤は極度の打撃不振に陥り、2軍に降格となってしまいましたが、7月に1軍昇格すると、その後は徐々に打撃の状態を上げていき、80試合の出場ながらも、打率.286、6本塁打、31打点の成績でシーズンを終え、11月には侍ジャパンに選出されました。
小園は開幕時に状態が悪いシーズンが続いているので、調整法を見直すことで、状態を早く上げることができれば、シーズンを通して1軍で活躍できる選手であり、チームとしては活躍してもらわないといけない選手だと思います。
また、本人は今季を振り返って、「精神的に一番成長できたかなと思う」とコメントしておりメンタル面でも成長できたようです。
本人も球団の期待の高さは理解していると思うので、来季はフィジカル面とメンタル面で、これまでとは一味違った小園の姿が開幕から見られることを期待したいですね。