熱投の中崎力尽きる

巨人 101 000 022 6
広島 000 001 000 1
勝利投手：菅野10勝3敗
敗戦投手：中崎2勝6敗
本塁打：[巨人]村田19号
　　　　　[広島]キラ9号

　中崎は立ち上がり制球が定まらず、先頭の坂本に四球を与えると、２死２塁から阿部にも四球を与えて１，２塁としてしまい、長野に適時打を打たれて先制点を奪われました。２回の１死２塁は坂本と亀井を抑えて無失点で凌ぎましたが、３回に村田に本塁打を浴びて追加点を奪われました。
　４回以降は力のある直球とスライダーで７回まで２安打に抑えて得点を与えませんでした。

　打線は菅野に対して初回こそ三者凡退に抑えられるも、２回以降は毎回のように走者を出すも不運な当たりなどもあり、後続が続きませんでした。
　３回は２死１塁で菊池の１塁線を抜けた当たりが、塁審に当たり二ゴロになる不運でチャンスを逃し、４回１死１，３塁では、岩本が併殺、５回２死１，３塁は菊池が三ゴロに倒れて得点を挙げられませんでした。
　しかし、６回にキラが右翼へ豪快な一発を放って１点差に追い上げ、流れが変わりかけたかと思いました。
　ところが、７回に１死無走者で中崎をそのまま打席に送り続投させたところ、８回に中崎が四死球と安打で無死満塁の大ピンチを招いてしまいました。ロペスは併殺に打ち取り、２死２，３塁までこぎつけるも、寺内に粘られた末、２点適時打を浴びてしまい、ここでマウンドを降りました。

　８回裏は菊池が安打で出塁するも、丸、キラ、松山が山口に抑えられてしまうと、９回に梅津が２点を失って試合が決まってしまいました。
　巨人との対戦成績は３勝１２敗２分で早くも負け越しが決まりました。


　中崎は良く投げたと思います。初回の投球は球が高く、制球が安定していませんでした。何とか１失点で凌いだものの、序盤でKOされると思いました。しかし、２回以降は徐々に球が安定し、緒球にも球威がでてきました。村田に本塁打を打たれたものの、７回まで投げて５安打２失点は十分な投球内容でした。
　７回までに９４球を投げており、８回は疲れが出始めて制球が乱れてしまいました。それでも無死満塁でロペスを遊ゴロ併殺に打ち取り、良く粘ったと思います。寺内には１０球も粘られ、１１球目が甘く入ってしまいましたが、これは仕方ないでしょう。
　中崎は先発として十分な投球をしてくれました。今日の投球を自信にしてほしいです。次回登板も期待しています。

　７回の攻撃で、中崎に代打を送らず８回の続投を選択したことがポイントになりました。普通であれば１点差で終盤なので代打を送る場面ですが、今週は２試合も延長戦を戦っており、前日は１２回の死闘でした。できる限り中継ぎ投手を休ませたいという思いと、８回の攻撃が上位からであったことから、中崎に８回を託して、８回に勝負賭けるつもりだったのでしょう。
　しかし、中崎は７回までに９４球を投げていたことを考えると、代打を送って８回から継投に切り替えてほしかったです。
　横山や永川勝は登板が増えており、少しでも休ませることは必要です。しかし、ソコロビッチ、岩見、梅津は昇格したばかりなので、投げさせることができたと思います。
　梅津は９回に２点を失っており、信頼しきれないということはあったと思いますが、限界の中崎を続投させるよりは良かったと思います。
　流れが傾きかけていただけに、残念な采配でした。