宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「人類の未来社会(本史)の基本的な特徴は『自由』な社会」ー不破さんの発言、著書から (3)

2020年02月01日 | 未来社会へのプロセス

 不破さんは党大会で、2004年綱領改定案の報告者、代議員として発言しました。そのなかで、次のように述べました。

「党綱領は、日本における社会変革の前途を、段階的発展と多数者革命の路線にもとづいて展望しています。ですから、社会主義・共産主義への社会変革を今日ただいまの当面の課題として追求するものではありません。しかし、当面の課題で多数者を結集する上でも、日本共産党が最終的にどんな社会を目指しているのか、このことについて多くの人々の理解を得ることは、大変重要な、不可欠ともいうべき課題です」

「読売」の1月26日付、「社説」は、「共産党綱領改定」について次のように述べています。

「綱領は、『発達した資本主義国での社会変革は、社会主義・共産主義への大道』と規定した。『資本主義の枠内で可能な民主的改革』を経て、社会主義・共産主義社会を目指すという。国のあり方を根本から改めようとする本質は変わっていない」「国家観の根本的な違いを棚上げにして政権参加を語ることは国民にたいする欺瞞ではないか」

 こうした、疑問や批判はいままでも多く出されてきたものです。現場で活動している私たちにも寄せられている声です。その一つの根源が、「中国をどう見て、どう向き合っているのか」にあることを実感しています。

 そこで、不破発言の具体化、実践をどう進めるのか、とりわけ、支部レベルの活動にどう生かしていくのか、考えさせられているところです。そこには、私たちの活動のなかに、「綱領第5章ー社会主義・共産主義の社会をめざして」がどう位置づけられていたのか。私自身が、この分野の活動は中央委員会の活動だと、かってに思いこんでいたこと。そして、この分野の活動こそが若い世代との最大の対話と交流の場だという自覚がきわめて弱かったと痛切に反省しているいます。

 そのためには、学習・理論活動及び実践活動を見直し、大いに挑戦したいと考えています。

 その思いの一端を不破さんの次の著書、「党綱領の未来社会論を読む」(2018年9月5日 初版、14~15頁)に励まされ、はじめたいと思います。

「この未来社会論の骨格が、主著『資本論』のなかに、マルクス自身の言葉で、簡潔ではあるが深い内容で叙述されているのに、なぜ、レーニン、スターリンの二段階発展論の陰に隠れて、陽の目を見ないまま長年読み過ごされてきたのか、これは、私自身の自省の念をふくめて驚かざるを得ないことでした」

「そして、新たに発掘されたマルクスの未来社会論では、『自由』という言葉が、何よりも重要な深い意味を持つ『本史』の基本的な特徴となるのです。それは、スターリンが『社会主義』の名のもとに自画自賛してきたソ連社会の現実とは、まったく正反対の性格をもつ社会でした」

「こうして、日本共産党は、2003~04年の党綱領改定の仕事のなかで、マルクスの未来社会論の内容の理論的解明とその現代的な発展に努力し、党綱領第5章の理論的骨組みをつくり上げたのでした」

「このことは、2003~04年の党綱領改定でのも最も重要な内容の一つであると同時に、世界的な運動の前途から見ても、重要な位置づけをもつものだ、と言ってよいでしょう」