「朝日」9日付一面トップ記事は、「若者が支える78歳革新派」の見出しのアメリカ大統領選の民主党予備選で注目されているバーニー・サンダース上院議員(78)の活動や支持者の声、背景などを伝えるものでした。
サンダース上院議員の活動は、「しんぶん赤旗」などの報道を通じて注目してきました。
「朝日」紙は、「収入にかかわらず、すべての国民が高等教育を受けられるようにすべきだ。公立大学の無償化と学生ローンの免除をともに実現しよう。話していたのは、民主党の大統領候補を目指すバーニー・サンダース上院議員(78)。音声のみの参加だったが、支持者からは大きな歓声が上がった」(1月31日、米アイオワ州デイモンのイベント会場)
さらに、記事は次のように書いています。
「サンダース氏の主張は、米社会では『極端』と受け止められがちだったが、ここに来て勢いを増す。支えるのは、若者だ。米メディアが党員集会参加者に行った調査では、17~29歳の48%がサンダース氏支持と答えた。この世代でブダジェッジ氏の支持率は19%、同じく穏健派のバイデン前副大統領(77)はわずか3%」
「逆に、65歳以上では33%がバイデン氏を支持し、サンダース氏は4%。世代間で大きな違いが出た」
そして、若い世代の声を生々しく紹介しています。日本の若い世代と共通した現実を実感させられます。
「貧富の格差の拡大や多額の学生ローン。米国の若い世代には『将来に希望が持てない』との思いが広がる。こうした閉塞感が、大統領選の行方を左右する可能性がある」
バーニー・サンダース氏の政策が若い世代の共感を得て、広がっていることに大変激励されています。同氏の政策の裏付けに関わる記事が2月9日付、「しんぶん赤旗」が報じています。(「マンチェスター=池田晋」記者)
「ニューハンプシャー州で、11日の投票日を前に民主党の主要7候補によるテレビ討論会が7日、マンチェスター市内で開かれました」この討論会で、「政治とカネ」をめぐって激論が交わされました。
同紙によれば、以下のような内容でした。
「サンダース氏は、ブティジェッジ氏を名指ししながら『ここの数人の候補と違い、私の選挙は億万長者から寄付を受けていない』と指摘。150万人以上の市民から、のべ600万回以上の小口寄付で自らの運動が支えられており、『米政治史上、前例がないものだ』と強調しました」
「一方、ブティジェッジ氏は、トランプ大統領が巨額の献金を集めていることをあげ、『得られるものは全て使ってたたかう必要がある』と富裕層からの献金を正当化しました」
サンダース氏が、どのような思いで政治活動を決意したのでしょうか。同氏の経歴などを「ウィキペディア」は次のように紹介しています。
「ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリンで、ポーランド系ユダヤ人移民の息子として生まれた。~(父)イーラクが渡米後、ポーランドの親戚のほとんどがホロコーストで殺害された。そのためサンダースは幼い頃から政治意識に目覚めていた。『アドルフ・ヒトラーという男が合法的に政権を取り、第二次世界大戦が起こり、ユダヤ人600万人を含む5000万人が殺害された。だから子供の私が学んだのは、政治とは本当に重大なものだということだった」
サンダース氏は、1941年9月8日生まれです。日本軍が真珠湾攻撃を強行した3か月前です。私は1943年8月29日生まれです。同世代の政治家として深く尊敬してます。