宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

米国防総省、”オスプレイ 整備不良のまま配備と報告”欠陥機の上に整備不良。 何たることか

2013年10月30日 | 基地・オスプレイ

 昨日付の「しんぶん赤旗」1面の記事を読みました。 「オスプレイ 整備不良のまま配備 米国防総省 監査官室が報告」です。 「赤旗」読者以外の方にも是非知っていただきたいと思い、紹介させていただきます。

 「米国防総省の監査官室はこのほど、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの機体状態の報告や整備作業の指示に多数の誤りがあり、任務遂行の準備ができていないオスプレイ部隊が配備された可能性があるとの報告書をまとめました。 監査の対象は2008年10月から11年9月までの3年間。国防総省監査官室のウェブサイトで報告書の概要が23日付で掲載されました」

 「それによると、オスプレイの機体状態について部隊の整備担当者が行った200回の報告のうち167回が、『不適切』。同監査官室が検証した907回の作業指示のうち112回が『不十分』でした。 また、部隊の運用担当者は265回の報告のうち199回で、装備品の状態について、「不完全または不正確」な情報提供を行っていました」

 「監査報告書は、こうした結果に基づき、『任務遂行が可能な状態にある(オスプレイの)比率は信頼できない。国防総省や海兵隊の高官は任務遂行の準備ができていないオスプレイ部隊を配備した恐れがある』と指摘しています」

 そして、 「今回の監査対象期間には、オスプレイ部隊が沖縄に配備された時期(12年10月以降)は含まれていません。 しかし、多くの不備があるまま、沖縄への配備が強行された可能性も否定できません」と指摘しています。

 日本政府の「安全宣言」と「配備容認」は何に基づいて行われてのでしょうか。「沖縄への配備まえのことであり、その後は確実に整備されている」とでもいうのでしょうか。であるならば、その根拠はどこにあり、沖縄県民に国民に説明されているでしょうか。 日本国民の命と安全に責任を持つという政治の根本をないがしろにしている日本政府に怒りがこみ上げています。

 オスプレイには、6つの欠陥がある、いうことを米国防総省国防分析研究所試験・評価部長を務めたレックス・りボロ氏が指摘しています。 1、「オートローテーション」(自動回転装置)という安全装置がない 2、ヘリコプター特有の失速現象である「ボルティック・リング状態」(VRS)で制御不能に陥る欠陥。オスプレイは、下降する際、ローターに不均一な形で渦巻き状の気流が発生するため、通常のへリと比べて制御不能に陥りやすい。

 ☆ 「VRS」とは、ヘリが下降する際、ローターの先端に渦巻き状の気流が発生し、それが機体を押し下げる状態のこと。 

 3、通常のヘリと比べて、「パイロットの動作に起因する振動」(PIO)が発生しやすい 4、左右にローターがあるという構造上、油圧・電気・機械系統が長く複雑になり、不具合が生じやすい 5、飛行にともない発生する渦巻きなどにより、他の航空機と近接飛行していると制御不能になる 6、着陸時に激しい吹き下ろしが発生し、周囲のものを吹き飛ばす、 などです。

 オスプレイの危険性が、いよいよ現実味を帯びてきたといえるのではないでしょうか。重大な事故が起きてからでは取り返しがつきません。いま、24機ものオスプレイが沖縄に配備され、本土での訓練が本格化しています。直ちに、すべての訓練を中止し、まず、整備点検を行い、その内容を全面公開させることです。 そのうえで、構造的欠陥の改善を求め、米本土に撤収させるべきではないでしょうか。 

 「オスプレイ来るな! 11・24大集会」に多くのみなさんのご参加をお願いします。