goo blog サービス終了のお知らせ 

i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

福のり反撃開始

2007-07-05 00:14:31 | ジャカルタ滞在記
「福のり」から目が離せません。

昨日のジャカルタ新聞の下の広告欄に小さく「福のり感謝セール」を見つけました。誰に感謝か、と言えば私ら日本人しか該当しないように思えますが・・・。

ジャカルタ新聞に広告を打って出るとはなかなかやります。誰かがアドバイスしたのでしょうか。とすれば先を越されました。私は今週チラシを作ってプレゼンしてやろうと考えていたのですから。

広告の内容は「バイ1ゲット1フリー」つまり注文した品をもう一品サービスする、と書いてあります。

微妙です。

にぎりを注文したらカッパだけがサービスなのか、ネタ一揃いサービスなのか。
勘違いを誘発しやすい広告です。これも客との会話を作り出す作戦でしょうか。

確かに同じものを作ると材料費が安く済むし、料理人も腕が上がり段取りも分かってきます。さらに最初から2倍食べようと思うと普通の定食ものではなく、やはりお鮨です。客の心理も読んでいます。

冷静に考えてみると一石三鳥の効果です。

単に2倍お得?とか書かないことに感心しました。
ひょっとしてこのアドバイザーは凄腕かも知れません。

福のりその後

2007-07-04 03:17:25 | ジャカルタ滞在記
今日のお昼、ドライバーが出払っていたので、他のグループに便乗しました。

「何処にしようか。」

間髪を入れず「福のり!」

決まりました。7名様ゲットです。

店の前まで来て、潰れていないことにまず安心しましたが、どうもいけません。
店の女の子は暇を持て余して近くの屋台でベチャラ、ベチャラ(ネシア語でおしゃべりのこと)しているし、他の女の子も入り口の外でタムロしています。

我々7名が入り口に向かうとニコニコ大喜びです。予想通り店内にお客は一人も居ませんでした。

今日の発見は2つです。

まず料理についてですが意外と丁寧です。大袈裟に言うと心がこもっています。
「にぎり」を注文しましたが、玉子焼きがホンワカ暖かく美味しいのです。鮨のネタも悪くありません。しかもワサビには葉っぱの模様をあしらっています。

注文してから出てくるまでが非常に遅い理由も分かりました。分業は確かにしているのですが、一人分を流れ作業で作って、終わってから二人目の料理に入るのです。
これでは人数が多くても全く意味がありません。

次に笑ってしまったのは、テーブル九つにカウンターがあり、割とゆったりした店内(単にお客がいない、と言うこともありますが)ではありますが、なんと
2階にはたたみの座敷広間があるというのです。

日本人の宴会用でしょうか。
準備万端ですが、果たして今後使うことはあるのでしょうか。

いや、私の送別会はここに決めました。早く予約をせねば・・・。


言葉のかべ

2007-07-04 01:46:45 | ジャカルタ滞在記

今日、ドライバーのアリフに子供が生まれた事が分かりました。
宿舎の3名でお祝い金を50万ルピア(7千円くらい)渡すことにしました。
彼らの月給に近い額ではないでしょうか。
言い換えるとカラオケ一回分です。(ボトル込み)

代表して私が渡すことになりました。
でも、果たして何と言ったら良いのでしょう。
スラマット(おめでとう)は直ぐに出てきましたが、出産が分かりません。

ショウガナイので
「スラマット・ポンポコリン」と言って渡しました。

「ヤア、ヤア、サンキュウ」

十分通じました。

優先順位

2007-07-03 01:10:57 | ジャカルタ滞在記
日傘をさしていた女性をネシアで初めて見た時の話です。

港の近くの広い通りでした。こちらは横断歩道が少なく、勝手に車の間をぬって渡るのがスタンダードです。
私も最初はなかなか渡れませんでした。
もともとネシアは暑いので道を歩いている人は少ないのです。歩道の整備もデコボコでいい加減です。

日傘の彼女は広い通りをなかなか渡れず、真ん中で立ち止まっていました。
すると大きなトレーラーが止まって彼女を渡してくれました。
車が歩行者のために止まってくれるのを初めて見ました。彼女は無事渡ることができました。

この国は決して歩行者優先では無いのです。

中国上海に行った時に現地ガイドに聞きました。「こちらは自転車が多いですが何が優先ですか?」
ガイドはすぐに答えてくれました。

「勇気のある人が優先です。」

じゃらん、じゃらん

2007-07-02 00:17:46 | ジャカルタ滞在記
写真は住宅地の通りの名前「ジャラン・ブラウィジャヤ」のサインです。

「ジャラン」は「道」のことで「ジャラン、ジャラン」は「散歩をする」です。
日本の旅雑誌「じゃらん」はここから来ています。

休日、ゴルフがないとぼんやり過ごします。宿舎の窓から隣のバナナの成長を確認したり、緑の多い住宅地をブラブラ通って、日本食スーパー「コスモ」に行ったりします。

この住宅地は結構古くからあるようで、樹齢100年前後と見られる立派なが木々が強い陽射しを和らげています。

先日の休日にはリスが2匹、電線を伝って道路を渡るのを見ました。

夕暮れの街

2007-07-01 23:32:17 | ジャカルタ滞在記
写真は宿舎のある住宅地前の幹線道路です。休日の夕方で飾りにぽつぽつと明かりが付き始めました。この光景は割と好きです。

ネシアの電力事情からか、幹線道路以外は異常に暗く、国を挙げて節電している感じです。

宿舎の中でも使わない部屋は直ぐに消灯しますし、テレビ好きの女中のおばちゃんは夜中に電気を消した真っ暗い応接間でニタニタしながら見ています。

顔も黒いので「目」と「歯」だけが動いて見えます。(失礼な表現お許し下さい。)


イスラームの日常世界

2007-07-01 14:32:42 | ジャカルタ滞在記
ネシアは90%がイスラム信者である、とバイブル「地球の歩き方」にありました。

もちろん岩波新書の「イスラームの日常世界」は宿舎に3冊もあったので読んでみましたが、触れてみなければ分からないこともあります。実際に感じたことが二つあります。

きっと目線が「弱いもの中心」なのです。

また「新しいこと、変化することはあまり望まない。」

これに尽きると思いました。

「お酒を飲まない」のは酔って異常な行動になることを慎む、「女性が肌を見せない」のは男性を惑わせて変な行動を誘発させない、などは有名です。

仕事では「競争しない」「向上心がない」ように見られてネシア人はかなり損をしています。(損得さえも彼らには関係ないかも知れませんが・・。)

だから逆に「人間は弱いものであるから契約で縛って、契約にこだわる。」と考えると矛盾するような行動も納得できます。頑なに1000年以上も1日5回のお祈りを続けるのも、結婚する時に離婚の取り決めを行なうのも「弱い人間を認めている」からだ、と考えられます。

*宗教のことについて特に意見があるわけではありません。これは私の単なるつぶやきです。







2度目のカラオケ

2007-07-01 01:19:44 | ジャカルタ滞在記
カラオケも2度目になると学習機能が働きます。

1回目のPRタイムはもうできません。
入り口から入って、一旦通り過ぎて振り返って目の合った娘にしました。
少しシンガポールが混じっているような感じです。

彼女が言うには「今度、ダンスを習いに初めて日本に行くの。」

この店からは友達と2人だけらしいです。彼女の姉さんの旦那さん?(日本人)の紹介のようです。 ただ、場所が岡山とか微妙なところなのです。

「だからいま少しドキドキしているの。」

素直な目で言われると何と返して良いものやら・・・。



ラマダンの頃

2007-06-30 15:22:39 | ジャカルタ滞在記
イスラムの教えの一つであり、最大の行事にラマダン(断食)があります。

ご存知の方も多いことでしょう。
私は2~3週間、物を食べない、と思っていましたが違いました。
良く考えてみると1週間で死んでしまいます。
これは陽が昇ってから落ちるまで(つまり日中の間)はお腹に物を入れない、と言うことだそうです。ツバも飲みません。その分、夜に一気に補給しています。

では、断食がイスラムにとってどんな意味があるのでしょうか。
これは「慈悲の心」に繋がるらしいのです。つまり、ご飯も食べられない貧しい人の気持ちを分かってあげる、という意味が込められています。と調べた本に載っていました。

実はネシアに来たのが昨年11月なので、このラマダンは経験していません。
毎年10月中旬くらいに行なわれるそうです。

たまたま、本日の日本人スタッフのミーティングで話題になりました。
この断食の前後は仕事になりません。ローカルも長期休みです。施主側も休みに入り、仮に打合せしても「集中力が無いから午前中だけね。」と切り上げるそうです。で本日の提案は「日本人スタッフも一度日本に帰れるのでは?」との話しが出た、という訳です。


カラオケ店の妙案

2007-06-30 03:11:08 | ジャカルタ滞在記
30人も廊下に並ばれると恥ずかしくて顔も上げられません。
でも誰か一人選んであげなければならないのです。

人の前を通るたびに「こんばんわー」「いらっしゃいませ」「日本語大丈夫」と声が掛かります。
私は早足で指定されたカラオケルームへ入ってしまいました。
どうも廊下へ戻るには腰が引けます。

そこで馴染みの彼が妙案を出しました。
「5人ずつ部屋でPRタイムを与えましょう。」なかなか素晴らしい提案です。

ママさんとの交渉も終え、PRタイムが始まりました。
私は一番つまらなそうに話す娘を選びました。

彼女らはこんな日本人をどう見ているのでしょう。

福のり

2007-06-30 01:33:02 | ジャカルタ滞在記
ジャカルタに福のりという日本食レストランが2週間まえにオープンしました。

今日は2度目なのでデジカメを持って行きました。
是非お伝えしなければならないことがあったのです。

まず、写真で気が付きますでしょうか。

そうです。「七味」が「NANAMI」なのです。ビンの後ろには正しく「七味唐辛子」とあります。SBのマークもあり製造は港区です。

メニューも笑えます。「賭けうどん」に「のそしる」です。少し惜しいです。

ここは開店当初、縦の看板でした。「ネ 畐 の り」。福が分解されて縦に並んでいたのです。私はこれは何かある、と目を付けていました。
看板は1週間で横向きに変りました。

オーナーは日本人だ、と言っていましたが誰も名前を知りません。

お昼も我々以外に1組しかお客はいません。厨房にはネシア人が6人ひしめき合っています。鮨職人はカウンターのある別の場所で待機しています。完全分業制でしょうか。次回来る前にきっとお店は無いでしょう。

私は決心しました。「この店は残さなければいけない。」

海外勤務で時々起こる勘違い社会貢献の感情が高ぶってきたのでした。