じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

小池真理子「一炊の夢」

2024-02-25 15:53:17 | Weblog

★ 社会の学年末テストに時事問題が出題される。期間は1月1日から2月22日までとのこと。予想問題をつくるため、この2か月を振り返ってみた。

★ まず、1月1日の能登半島の地震は外せない。能登半島が何県なのか、あるいは地図中で半島の場所を書かす問題が出るかも。

★ 日本の無人月面探査機も出そうだ。「スリム」という名前を覚えること。GDPがドイツに抜かれて世界で4位になったことも押さえておきたい。新たに「指定野菜」となったブロッコリーはどうだろうか。

★ 人物では、ゴールデングローブ賞を受賞した「君はどう生きるか」の宮崎駿監督。先ごろ亡くなった世界的な指揮者、小澤征爾さんあたりかな。

★ 日経株価がバブル後最高値を更新したことも出るかも。バブルと言っても、今の中学生には実感がないだろうけれど。宇治市立の学校ということでNHK大河ドラマ「光る君へ」に関する問題が出るかも。吉高さんが演じる主人公は誰かのような。

★ さて読書の方は、坂木司さんの「目撃者」(「短劇」光文社文庫所収)、東川篤哉さんの「早業殺人に必要なもの」(「超短編!大どんでん返し」小学館文庫所収)と小池真理子さんの「一炊の夢」(「玉虫と十一の掌編小説」新潮文庫)を読んだ。

★ この中では小池さんの「一炊の夢」が面白かった。主人公の女性は能登半島の海の見える小さな宿に宿泊する。そこでふと初老の男性と再会する。

★ 決して親しいわけではない。かつて列車で乗り合わせただけである。ただその時、男性が持つふろしき包みから邯鄲(カンタン:スズムシとコオロギの仲間)の鳴き声が聞こえてきたので、言葉を交わしたことがある。

★ 偶然の再会とはいえ、女性は失恋の痛みを抱え、男性も何か心に抱えているようで、二人は居酒屋で食事をすることになった。若い女性と初老の男性が居酒屋のカウンターでしんみり飲む様子は川上弘美さんの「センセイの鞄」のようだ。

★ 決して大きな事件が起こるわけではないが、小池真理子さんの文章にしっとり溺れてしまう。

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