じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

川村元気「億男」

2024-02-04 18:54:43 | Weblog

★ 京都の私立高校入試は2月10日から12日の間なので、今週は私学対策の最後の土日特訓だった。ほとんどの塾生は合格ラインに達しているが、油断は禁物。当日の体調を整え、実力を発揮し、ミスをせずに勝利を勝ち取って欲しい。

★ さて今日は、川村元気さんの「億男」(文春文庫)を読んだ。3000万円の借金を残して失踪した弟、主人公はこの返済のため、昼夜2つの仕事をかけ持っている。彼には妻と一人娘がいるが、それも行き詰まり別居を始める。

★ そんな時、ふと宝くじが当たり、彼は3億円を手に入れる。これで元の生活、家族一緒の生活に戻れると思ったのだが、巨万の資産を持つ親友がそのカネと共に姿を消してしまう。

★ 彼は必死で友人を探し、次々と億男、億女と会う。その過程で「お金と幸せの関係」を考えていく。

★ 「金は神に似ている」。「どちらも実体がない。人間の信用や信仰によって成立している」というセリフが印象的だった。

★ 作品としては少々読みにくかったが、落語の演目を生かして、説得力のある物語だった。

★ とはいえ、宝くじには当たりたいものだ(笑)。

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