じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

田中慎弥「切れた鎖」

2024-02-01 16:11:28 | Weblog

★ 近隣の小中学校でインフルエンザが大流行。学級閉鎖が相次いでいる。過敏なほどのコロナ禍が去って、マスクなし生活の結果か。インフルエンザにせよ、コロナにせよ、数年前のヒステリックな大騒ぎが嘘のようだ。

★ 学級閉鎖とはいえ、感染していない子は家にじっとしているはずもなく、共働きで両親が家にいない子どもたちは、家ですることもなく何人か近所の子がつるんで塾に来る。うちの塾は昔の駄菓子屋のような賑わいだ。

★ さて、子どもたちの喧騒の合間を縫って、今日は田中慎弥さんの「切れた鎖」(新潮文庫)から表題作を読んだ。

★ 本州の西端。セメントで財を成したある一族。形ばかりの役職に就き、生活に不自由はないもの、没落の道を歩んでいる。今は祖母、娘、孫娘の3人で暮らしている。

★ 日常を描いているのに、時代が後先行き来し、3人の人物像がつかみにくかった。

★ 第138回(2007年)芥川賞候補作。偶然だが、最近読んでる本はこの時代の作品が多い。

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