じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

湊かなえ「空の彼方」

2020-01-15 18:18:31 | Weblog
★ 湊かなえさんの「物語のおわり」(朝日新聞出版)から「空の彼方」を読んだ。

★ 舞台は「ベーカリー・ラベンダー」、その店の中学生の娘が主人公。盆地の小さな町から出ることもなく(乗り物には酔うし、修学旅行など大きなイベントになると高熱を出す)、山のむこうを眺めるのがクセだった。

★ そんな彼女が推理小説と出会い、自らの作品を書き始める。閉ざされた世界から外の世界へのあこがれ、それが作品となった。

★ 毎朝、定番のハムサンドとハムロールを買ってくれる高校生。彼女は彼を「ハムさん」と呼んだ。それからいろいろあって、本人もびっくりするような急展開。「婚約」という事態に。

★ 一方で、上京した友人からは、著名な作家の弟子入りを勧められ、人生の分かれ道。さてどうする。

★ ということで、後は読者に委ねられてしまう。ひとそれぞれに続編が書けそうだ。
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映画「グランド・ブダペスト・ホテル」

2020-01-15 12:21:48 | Weblog
★ 映画「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014年)を観た。

★ ファンタジックな作品だったが、何が言いたいのかイマイチわからなかった。色彩豊かな映像と豪華キャストなのだが。

★ 激動するヨーロッパ、設定はヨーロッパ東方の架空の国。ナチスの侵略、共産主義化が風刺をこめて描かれている。

★ 「国破れて 山河あり」という。時代は移り変わり、人も変わっていくけれど、じっと生き(建ち)続けるホテルには荘厳さがある。天上の眼差しを感じる。

★ 自然や遺跡、遺産というものが無言で語り掛けるものと共通しているのかも知れない。

★ コミカルタッチなので、深読みせず、楽しめばよいのだが。
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