じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

石川啄木「ココアのひと匙」

2019-04-23 20:28:00 | Weblog
★ ある現代文の問題集で、俵万智さんの「あこがれ、石川啄木詩集」が取り上げられていた。

★ 問題文は俵万智さんが石川啄木の「呼子と口笛」から「ココアのひと匙」と「書斎の午後」を取り上げている部分。

★ 「ココアのひと匙」は「テロリストのかなしき心」を冷めたココアのうすにがい舌触りと表現している。表面的にはテロリストに同情的に読める。具体的に誰をさすのかは、「大逆事件説」「安重根説」があるという。

★ 評論文では内容はともかくその文学的な面白さを評している。

★ 「われはこの国の女を好まず」からはじまる「書斎の午後」は「この国の女」を舶来の本に浸みてゆかない葡萄酒にたとえている。ここでいう啄木の「かなしみ」とは何だったのだろうか。

★ 「ココアのひと匙」にせよ「書斎の午後」にせよ、啄木は何かを悲しんでいる。
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