★ 村上春樹さんの「1Q84」を読んでいると、ラスコーリニコフ、ソーニャという名前が出てきた。ドストエフスキー「罪と罰」を想定しているのであろう。ということでいろいろ検索していると、日本版「罪と罰」ということで高橋和巳原作の映画「日本の悪霊」(1970年)がひっかかった。
★ 高橋和巳作品、「邪宗門」「憂鬱なる党派」は読んでいたが「日本の悪霊」はまだ読んでいない。
★ 映画は群馬県の小都市を舞台にヤクザの縄張り争いと描いたもの。見せ所はヤクザとデカが入れ替わり、その両者を佐藤慶さんが演じていることだ。
★ 随所に六全協前後の左翼運動(山村工作)をチラつかせているが、いろんな要素の混じった作品だった。シリアスなヤクザ映画でもないし、受けを狙ったコミカルなものでもない。お色気もそこそこ入っているがピンク映画ではない。全編に岡林さんの楽曲が採用されているし(本人も登場)、そこは至極ドキュメンタリータッチだったりする。
★ たぶん「私とは何か」を問うているのだとは思うけれど、1970年という時代ならではの映画だと思った。
★ 高橋和巳作品、「邪宗門」「憂鬱なる党派」は読んでいたが「日本の悪霊」はまだ読んでいない。
★ 映画は群馬県の小都市を舞台にヤクザの縄張り争いと描いたもの。見せ所はヤクザとデカが入れ替わり、その両者を佐藤慶さんが演じていることだ。
★ 随所に六全協前後の左翼運動(山村工作)をチラつかせているが、いろんな要素の混じった作品だった。シリアスなヤクザ映画でもないし、受けを狙ったコミカルなものでもない。お色気もそこそこ入っているがピンク映画ではない。全編に岡林さんの楽曲が採用されているし(本人も登場)、そこは至極ドキュメンタリータッチだったりする。
★ たぶん「私とは何か」を問うているのだとは思うけれど、1970年という時代ならではの映画だと思った。