★ 北方謙三さんの「コースアゲイン」(集英社文庫)から「過去の音」を読んだ。
★ 北方さん作品に出てくる人物は男も女もオシャレだ。今回は、男が10年前(正確には9年4か月前)に別れた女と食事をする。
★ もはや50代になった男。女の方も30代後半だ。それぞれが老けを感じながらも自分の人生を生きており、何の巡り合わせかふと再会した。
★ とりとめのない話題が交わされるが、キザなセリフがよく似合う。
★ 「涙が出るまで飲んだら、帰ろうと思ってたんだ」(92頁)、女のこのセリフがいい。
★ 女に何があったのか。男は立ち入ったことは何も言わない。ただ昔と同じように話すだけ。ライターの音、葉巻の香りが絶妙の小道具になっている。
★ 北方さん作品に出てくる人物は男も女もオシャレだ。今回は、男が10年前(正確には9年4か月前)に別れた女と食事をする。
★ もはや50代になった男。女の方も30代後半だ。それぞれが老けを感じながらも自分の人生を生きており、何の巡り合わせかふと再会した。
★ とりとめのない話題が交わされるが、キザなセリフがよく似合う。
★ 「涙が出るまで飲んだら、帰ろうと思ってたんだ」(92頁)、女のこのセリフがいい。
★ 女に何があったのか。男は立ち入ったことは何も言わない。ただ昔と同じように話すだけ。ライターの音、葉巻の香りが絶妙の小道具になっている。