じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

スクール・サポート・スタッフ

2017-08-23 20:16:59 | Weblog
☆ 読売新聞電子版の記事から。文科省は教員の長時間勤務を改善するため、教員の事務作業(学習プリントの印刷、テストの採点など)を代行する非常勤のスクール・サポート・スタッフを全国の公立小中学校に配置するという。

☆ 来年度は全国3万校のうち、3600の大規模校に3600人を配置するという。人件費は文科省が3分の1補助し、14億9000万円を計上するという。

☆ ブラック化する教員の勤務状況。それを軽減しようという意図は良いと思う。ただいくつかの課題も感じる。

☆ まず、3600校に3600人ということは、1校に1人ということだろうか。大規模校と言えば数十人の教員がおり、それを1人の支援員がサポートするなど、まず無理だし、焼け石に水だろう。本当にそんなことをすれば支援員が過労死してしまう。

☆ 3600人で14億9000万円ということは、一人当たり41.4万円になる。文科省の負担が3分の1なので、支援員に支払われる報酬は年間124万円(月10万円余り)ぐらいということか。税金を10%引かれるとしたら、手取り9万円程度か。勤務時間はどれほどになるのだろうか。1日6時間、月20日でのべ120時間とすると、時給は800円余り。これは最低賃金レベルだね。

☆ 健康保険、労災、失業保険などはどうなるのだろうか。加入したらしたで負担が増える。

☆ 仕事の割に報酬が安すぎる。文科省は、どういう人材を想定しているのだろうか。

☆ 採用や研修など教育委員会事務局の仕事も増えそうだ。いっそ民間の人材派遣会社にアウトソーシングした方が、結局安く上がるのではないか。

☆ そもそも教員の仕事をもっと整理した方が良いのではないか。教育委員会への報告をもっと簡略化するとか。事務書類の類、いわゆる役所仕事を合理化するとか。無駄な会議を減らすとか。モンスターペアレントへの対応は専門のチームが当たるとか。ケースワーカーのような仕事は、専門職に委ねるとか。

☆ そもそも給食費の徴収などは、なぜ教員がしなければならないのか。

☆ 結局、専門の事務職員を雇えば、少なくとも1人当たり年間400万円ぐらいかかるから、それを安く上げようという魂胆なのだろうね。
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「浮浪雲」の思い出

2017-08-23 19:20:01 | Weblog
☆ ジョージ秋山作「浮浪雲」の連載が終わるという。

☆ 学生時代によく読んだ記憶がある。主人公は「雲」と言う名の男。品川で問屋を営むが、剣の腕もたつ。偏見をもたない人柄が身分の上下を問わず、人を引き付ける。

☆ 身なりはなよっとした着こなしで、まげを逆さに結っている。これは武家社会への抵抗だろうか。

☆ 女と見れば「おねえちゃん、あちきと遊ばない」と言い寄るが、奥さんの「カメ」さんも大切にしている。

☆ 11歳の息子がいる。名前は新之助。

☆ 印象に残っている回がある。新之助が雨に濡れるのを嫌がる場面。「雲」は、たしか水の入った桶をもってきて新之助にぶっかける。びしょぬれになった新之助。もはや濡れることなど恐れなくなった。このように教育論とも思えるシーンがいくつもあった。

☆ 説教を垂れるわけではなく、人の道を示す。検定教科書(道徳が教科となり、検定教科書が使われる)などよりよほど教科書にふさわしいと思う。



☆ 話はそれるが、道徳を教科とするには違和感がある。戦前の修身を復活させたい人たちの策略か。そもそも道徳を指導できる教員がどれほどいるのか(教員自体が道徳的ではない)。指導書通りに授業をやって、ありきたりな評価を書いて、それが道徳なのだろうか。

☆ 昔の徳目主義とは違うというならば、「道徳」という名前を「人権学習」とか「市民科」とかに変えればよいのに。
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イクリプス

2017-08-23 10:04:28 | Weblog
☆ 日食を表す英語は「eclipse」(イクリプス・エクリプス)。

☆ もともとはギリシャ語で「姿を消す」という意味らしい。英語では「食」のほかに名声や栄誉の失墜と言った意味がある。

☆ トランプ大統領は夫人と共に日食眼鏡で眺めていたが、先行きを暗示する光景か・・・。
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