じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「無償化」という詭弁

2017-08-19 12:28:08 | Weblog
☆ 18日付の朝日新聞、政府が高等教育無償化に向けて、2案に絞って検討するとの記事を見た。

☆ その内容が笑止千万。「どこが無償化なのか」と笑ってしまった。

☆ 一つの案は、大学在学中は無償だが、卒業後、所得に応じて拠出金を納めてもらうというもの。

☆ もう一つは、現行の給付型奨学金を拡張するというもの。

☆ 前者は要するに後払いになるだけで無償じゃないし、後者は大騒ぎするほどのものではなかろう。


☆ そもそもなぜ無償化する必要があるのか。安倍政権の思惑は見え見えだ。無償化を掲げる「維新」の主張を取り入れ、その見返りに憲法改正に協力してもらおうという魂胆だろう。

☆ ただ、今回の政府の案なら憲法改正は必要なかろう。


☆ 政府が本当に「人づくり革命」をめざし、幼児教育から高等教育まで無償にするというなら、それはそれで、一つの見識だ。それなら拠出金といった後払い方式や奨学金の所得制限と言った条件付けをせずに、完全に無償化すれば良かろう。その前提の上で、国民に信を問うなら、結構なことだ。

☆ もちろん、財源は国民の負担になるのであるから、国民がそれを支持するかどうかだ。

☆ 大学進学率が50%を超える時代、底辺大学、Fランクと言われる大学に通う学生の授業料まで国民が負担すべきかどうか。多くの大学が定員割れをしている現状をどうする。

☆ 倒産寸前の大学の救済策に終わりはしないか。また、大学への公費補填は第2、第3の「加計」問題を生まないか。

☆ 従来、憲法第89条を根拠に私立学校への公費支出は憲法違反の恐れがあるとされていたが、それも私立学校振興助成法でクリアしているのではないか。


☆ 家庭が貧しいために進学ができないといったことは是正すべきだ。それなら第2案の奨学金の拡張でいいだろうし、憲法改正とは別問題だと思う。
コメント

混迷のアメリカ

2017-08-19 11:22:22 | Weblog
☆ どの国であれ、どの時代であれ、原理主義は厄介なものだ。

☆ アメリカの人種衝突。トランプ大統領が明確に人種差別を否定しなかったことが物議をよんでいる。

☆ ところで、アメリカの人種構成とはどのようなものか、調べてみた。統計の取り方によって、いくつかの数字があるようだが、白人がおよそ70%、次いでヒスパニックが15%強、アフリカ系(黒人)が15%弱というところか。

☆ 非白人が増えているとはいえ、まだ70%は白人が占めている。

☆ その中で、今回の衝突のきっかけになったような、WASP(ホワイト アングロサクソン プロテスタント)至上主義者はそれほど多くないと思える。

☆ 問題は、そうした原理主義的な人々が過激化してきたということだろう。先の大統領選ではネオナチのような人々も話題になっていた。

☆ 第二次世界大戦のとき、アメリカ人の中にヒトラーを支持する人々も相当数いたようだ。

☆ アメリカのテロ対策はアラブ系の人をメインターゲットにしているようだが、これからは白人原理主義者への対応も迫られそうだ。

☆ 多様な人種、民族によって構成されるアメリカ。私の時代は「人種のるつぼ」と学び、その後は「人種のサラダボール」と教えられた。それがアメリカの強さでもあり、危うさでもある。価値観が多様な人々も「戦争」となるとまとまるから不思議だ。

☆ 人種問題、民族問題が露呈する背景には経済問題がある。内輪もめが収まらないトランプ大統領だが、どのような手を打つのだろうか。
コメント