土下座

★　最近「土下座」をよく見かけるようになった。

★　東京電力の社長、焼き肉チェーン「えびす」の社長。

★　「申し訳ない」気持ちを表す仕草なのだろうが、この身分社会の遺物には何か抵抗感がある。

★　土下座しても「申し訳ない」という気持ちが伝わってこなければ、形を取り繕っているだけだし、「土下座しろ」と無理強いするのも本来のあり方ではなかろう。

★　かつては薬品会社ミドリ十字の経営陣も土下座していたなぁ。

★　いずれの場合も被害者の怒りはもっともだ。

★　ただ「土下座」姿はあまり見たくないものだ。

「ユッケ」事件に思う

★　高温多湿、食中毒が心配になる季節になった。

★　焼き肉店の「ユッケ」食中毒関連の事件は死者が４人となり、関係者の刑事責任も追及されそうだ。

★　民亊でも食中毒保険には入っているだろうが、億単位の賠償が予想される。店は低価格を追求するあまり衛生管理を怠っていたようだが、そのツケが回ってきた感じだ。失われた命はカネでは償えないのが何とも悲しい。

★　店も肉を卸した加工業者ももう少し配慮があれば防げた事件だ。「欲」に負けたんだね。それに行政も監督が十分だったかどうか。罰則のない法律をつくった立法府の責任もあるのではないか。

★　未曾有災害に目を奪われがちだが、一方で日常の問題もしっかり見ていかねばならない。

★　若い人が飲食業で起業し、思わぬチェーン展開で事業を拡大、メディアから「革命児」などともてはやされ、結局本業を見失い数字だけを追うようになる。そこで落とし穴にはまる。そんな構図を最近よく見かける。

★　若気の至りで済めば良いが人の命に関わる問題だけに、これから起業するカリスマたちには心して欲しい点だ。

「浮雲」を観る

★　今夜はＮＨＫＢＳで林芙美子原作「浮雲」を観た。

★　モノクロ映像だが戦後の様子がよく伝わってきた。

★　日本人は貧しかったなぁと思う。でも力を合わせて、みんな一生懸命に生きていたんだなぁと思った。

★　大人の恋愛ドラマだけれど、トレンディドラマとは違った重さを感じだ。生活感のせいだろうか。

★　最後はあまりにも悲しい終わり方だ。

映画「新平家物語」を観る

★　昨夜はＮＨＫＢＳで「新平家物語」を観た。

★　１９５５年の作品だが、デジタル処理で見事な色合いを再現していた。

★　ストーリーは市川雷蔵演じる平清盛の若年時代をたどったものだが、平安時代の雰囲気をよく伝えていた。

★　延暦寺の僧兵が強訴する場面など迫力満点。松明の火が燃え移るのではないかと心配するほどだった。

★　映画全盛時代ならではの豪華さだった。