じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

アマデウス

2006-09-27 03:35:16 | 映画
アマデウス

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★ 中原中也の詩を読んで「天才」について考えていたら、「アマデウス」のことを思い出した。

★ アマデウスとは音楽の天才、モーツァルトの名前である。この「アマデウス」という映画は、凡庸なる天才サリエリが、真の天才モーツァルトと出会い激しい嫉妬の末に、恐ろしい計画を実行するといった物語である。

★ それにしても嫉妬というものは激しく恐ろしいものだ。サリエリ自身は自らを凡庸なる者と評しているが、どうしてサリエリもまた天才だと思う。モーツァルトの素晴らしさを彼ほど理解できた人物はいないのだから。評論家にでもなれば良かったのだが。

★ ただ本人は自分の能力には気づかないものかもしれない。己の優れたところを自覚し、それを生かせばよいものを、どうしても人の優れた点に嫉妬してしまうものである。

★ それはさておき、この「アマデウス」という作品は、モーツァルトの死にまつわる謎に迫った傑作だ。美術もメイクも素晴らしいし、何よりモーツァルトの音楽が実に効果的に使われている。何度見ても飽きない作品である。

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中原中也の詩

2006-09-27 03:08:04 | Weblog
中原中也詩集

岩波書店

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★ 先日NHK-BSの「週間お宝TV」という番組で、「柔道一直線」が取り上げられていた。実に懐かしい。柔道にかける青年の成長を描いた番組だったが、近藤正臣さんが足でピアノを弾く名場面や「地獄車」や「二段投げ」など、ありえないような技が印象的だった。

★ その中で、中原中也の詩が実に効果的に使われていた。単なるスポコンドラマではなかったんだなぁ、と今回の番組を見て、改めて思った。

★ 中原中也といえば「トタンがセンベイ食べて」という詩ぐらいしか覚えてなかったが、久々に詩集を開いてみると「妹よ」もいいし、「汚れちまつた悲しみに・・・」もいいなぁ。

★ 詩人は右脳で詩を書いているのかな。論理に縛られない豊かな感覚が漂っている。私には到底こんな意表をつくような表現はできない。こんなに自由に言葉を表現できるのは中原中也が天才たる所以だろう。日本語ってこんなにも美しく多彩な表現ができるのかと感心してしまう。
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