じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

児童の校内暴力

2006-09-15 18:02:42 | 教育
★ 児童の校内暴力が話題を呼んでいる。こうした統計は氷山の一角を表していたり、また統計の取り方、調査の仕方によって大きく数が変化するので、数字をそのまま鵜呑みにすることはできないけれど、一般的な傾向は読み取れる。

★ 児童の校内暴力は、はっきりいって家庭の問題だ。一つは親の養育態度であり、一つには親の経済状況である。

★ 児童虐待のニュースも後を絶たないが、あまりにも自己中心的な親が多い。もちろん背後には核家族や希薄な地域社会の問題があるけれど、それにしても一番大きいのは自分の生活をまずは大切にする親の姿勢だ。生活の不規則、特に夜型の生活や朝食を抜く生活習慣。これも親の責任である。

★ また経済格差は永田町の認識よりもはるかに深刻である。親が経済的に不安定なので、家庭に安定感がない。親がストレスを抱えているからそれが子どもにも伝播する。階層が固定化している傾向も深刻だ。昔ならたとえ今は貧しくとも今一生懸命頑張っていれば、豊かな生活を送れる可能性もあった。国立大学にも行けた。国全体が発展しているときは多数の人がその恩恵を受ける事ができた。でも今は企業も個人も自分が生き残る事に必死で、他人のことなど思いやってはいられない。非正規雇用の増加などはまさにそれの良い例だ。

★ 「負け組」は将来に夢がないから、どうしても刹那的になってしまう。子どもの教育への関心も薄れ、子どももそれを薄々感じとって、地道な努力や我慢ができなくなってきている。児童の校内暴力は社会の不健康さを示す一つのシグナルである。この信号をしっかり受け止めて対策を講じないとさらに大きな問題が起こるであろう。学力問題をやかましくいっても、底の抜けたザルになってしまう。
コメント