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卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

チャットモンチ- レストラン メインディッシュ

2008-11-20 13:54:36 | ロック
ロックの奇跡・チャットモンチ-が今年の春に行った、武道館2デイズ公演を収録したDVDがリリース。シングル「染まるよ」と同時発売し、発売日に買って何回も観たので、今回レビューしていきます。

レストランシリーズ第三作は、メインディッシュという名前通り、超豪華な内容になっている。
二枚組みのディスク1は、武道館公演の二日目を完全収録。
ディスク2は去年末から今年の初めに掛けて行われた「生命力みなぎりツアー」のダイジェスト版となっている。
まずはもはや伝説となってしまった武道館公演のディスク1から。

セットリスト
・ハナノユメ
・ツマサキ
・DEMO、恋はサーカス
・惚たる蛍
・恋の煙
・湯気
・どなる、でんわ、どしゃぶり
・恋愛スピリッツ
・終わりなきBGM
・ひとりだけ
・手のなるほうへ
・Make Up! Make Up!
・とび魚のバタフライ
・女子たちに明日はない
・橙
・風吹けば恋
・シャングリラ
・真夜中遊園地
・親知らず
・ヒラヒラヒラク秘密ノ扉
・東京ハチミツオーケストラ(アンコール)
以上。

まずは、ピクシーズの曲に乗って、プロレスラーばりに武道館の花道を歩いて登場。
花道真ん中あたりで振り返ってのジョン・トラボルタばりのサタデーナイトフィーバーポーズ。これから怒涛のライブをやると思えぬお茶目な女子達である。

曲順は大体デビューから現在まで足跡を順々に追っていくという冒険的なセットリストになっている。
まだフルアルバム2枚しか出していないのに、ベテランでもなかなか出来ない挑戦的な曲順である。

気になる一曲目は、みんな大好き「ハナノユメ」。チャットモンチ-のポップセンスが光る代表曲。
続いて、恋愛至上主義的少女趣味な可愛い曲の「ツマサキ」、映像では初めて観る「DEMO、恋はサーカス」、そして「惚たる蛍」と、ミニアルバム「chatmonchy has come」のナンバーからお送りする。

ここで一応MCがあるが、えっちゃんのMCなので、話すこともなくすぐ終わる。これは恒例。

ここからは1stアルバムから、そして記念すべき1stシングルの「恋の煙」、次いでカップリングの「湯気」。
そして、3Dこと、「どなる、でんわ、どしゃぶり」、さらに「恋愛スピリッツ」と、怒涛のハードロックナンバーを展開。
「終わり無きBGM」を挟み、「ひとりだけ」。これも初めて観た。
ここらへんの「耳鳴り」からのナンバーはこれでもかとアグレッシブでストイックなチャットモンチ-のロックへの直向きな姿勢が感じられ、感動的でもある。
「恋愛スピリッツ」のアカペラ部が終わってからの観客を背にしたバックショットの画は映像的に素晴らしく、小さな巨人・えっちゃんが武道館を掌握しているのを表したシーンでかなりのみどころ。

ここでMC。クミコかなりテンションあがってます。無理も無い。
そしてライブでお馴染みのコール&レスポンス合戦。梅チーム対桜チーム。はっきり言ってしょうもないけど、それもチャットの魅力です。

そのパンパンパンのリズムに乗って「手のなるほうへ」から2ndの「生命力」の作品群へ。
「Make Up! Make Up!」、次いで、ウルトラポップサマーチューンの「とび魚のバタフライ」間奏部は武道館オリジナル版で盛り上がる。「女子たちに明日はない」、「橙」と続く。

ここで、当時まだリリースしてなかった「風吹けば恋」をいち早くライブで聴かせる。かっこいい曲です。でもここで披露するんなら、アンコールでやったらいいのにと単純に思った。

そして、ミラーボールロック・阿波踊り風味の次世代ロックアンセム「シャングリラ」。タテノリで踊る阿呆にロックの阿呆。次いで、ジェットコースターチューン「真夜中遊園地」、そしてハートウォーミングハードロックという新ジャンルの曲を作ってしまった「親知らず」。チャットモンチ-もファンも大切な曲である。

本編最後は、マジカルハイスピードチューン「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」。この当時の新曲であり、最速の16ビートでブレスも出来ない歌詞の連続。高速で紡ぐチャットモンチ-のロックの新解釈。

アンコールは「東京ハチミツオーケストラ」。この日は4月1日ということで、新しい年度を迎えるに相応しい曲。
ちなみに前日3月31日のアンコールは「サラバ青春」で、卒業に相応しい曲と、凝った曲選だけど、やっぱりアンコール一曲は寂しいかも。

そんなわけで、「すごい二日間」と銘打っただけに、すごいライブであった。チャットモンチ-が日本一のバンドであることを証明した奇跡のライブが収録されたこのDVDは名作として残っていくであろう。

ディスク1を熱く語ったが、ディスク2がまだ残っていた。「生命力みなぎりツアー」のダイジェスト版である。ツアーの大体のセットリストをそのまま収録するのかと思ってたが、ちょっとボリューム不足の11曲。これが残念だが、自分にとっては物凄く感動する内容が一部ある。

セットリスト
・真夜中遊園地
・さよならGood bye 
[2007.11.23 at 盛岡Club Change WAVE]
・とび魚のバタフライ
・小さなキラキラ 
[2007.11.25 at 青森Quarter]
・ハナノユメ
・ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 
[2008.01.26 at Zepp Osaka]
・ミカヅキ
・意気地アリ 
・コスモタウン 
[2008.01.29 at 滋賀U★STONE]
・素直
・サラバ青春 
[2008.01.26 at Zepp Osaka]
以上。

武道館という大舞台とは違って、小さなライブハウスでも堂々たるライブを行うチャットモンチ-の全国のライブハウスでのライブが収録されている。
盛岡、滋賀、大阪、そして、なんと青森クォーターのライブが収録されているのだ!!
あの伝説の青森公演が今再び甦る。とはいっても「とび魚のバタフライ」と「小さなキラキラ」のみだが、二曲だけでも嬉しい限り。
一番前で観た(本当は二列目だけど)あの人生最高のライブがまた見れるとは誰が思ったか。
あの日のチャットモンチ-がそのままいた。とび魚は一緒に踊り、キラキラはカップリングだけどいい曲なので良かった。収録したスタッフの人ありがとう。

あとは武道館に比べたらそっちのほうが良いし、かぶっている曲もあるので、ディスク1を続けてみたらちょっとクールダウンしてしまうのもあるが、ライブハウスはライブハウスの魅力があり、盛岡や滋賀や大阪のライブに参加したファンたちにとっては、自分と同じ感動があるだろう。
それにしてもボリュームが少ない・・・。他のライブハウスの映像がなかったのか、だったら青森クォーターの他の曲をもっと見せて欲しいと我儘まで出てきた。

やっぱりこのツアーでのみどころはアンコールにある。「素直」と「サラバ青春」の二曲なのだが、キーボードとクラリネット、そしてキーボードとピアニカというアコースティックバージョンの「サラバ青春」が聴ける。
バンドではないチャットモンチ-の隠れた一面が観れ、これぞアンコールという構成。
このアンコールはあらゆるアーティストのライブのアンコールの中でトップの内容である。
そもそもアンコールはおまけであり、最初から一番メジャーな曲をアンコールに設定してるアーティストには、予定調和な感じがあって嫌いであり、あくまでアンコールしてもらったお返しにお送りするという本来の目的にそったもので、このアンコールは今後のチャットモンチ-も越えれるかどうか微妙、それほど良かった。
ゼップ大阪のこのアンコールでは何故かえっちゃんが半泣きしていて、感極まっているのがわかる。

オマケで「女子たちに明日はない」に乗せてツアーのオフショット映像あり。ちょっと笑えるが、これよりツアーのボリュームアップが欲しかった。

以上が二枚組みのメインディッシュの感想でした。なんと豪華なメインディシュであろうか!!
チャットモンチ-のファンで本当に良かった。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆☆