蓉子 今日、JAL解雇事件の裁判があったのね。
さおり そう、高裁で 「この整理解雇は必要なかった」と、事実をもとに
訴えたのよ。
蓉子 どんな事実があったの?
さおり まず、「事業規模縮小に見合う人員体制」にすると解雇された
んだけど、稼働ベースで4120名にすると言いながら当時の有効
配置人員は4140名で、ほとんど変わらなかったのよ!
蓉子 でも、会社はコスト削減が必要だったって言ってたんでしょう?
さおり そのコストも、JALグループの営業費用合計のわずか0.1%~0.2%
しか整理解雇の効果はなかったという事実が明らかになったわ。
もともとJALの人件費コストって、ANAや欧米と比べて高くはなかった
しね・・・。
蓉子 でも、それじゃあなぜ84名が解雇されたの?
さおり そこがこの解雇事件の核心よ! この整理解雇は、「長年、空の
安全のためにさまざまな問題点を主張し要求してきた客乗組合
(CCU)の幹部や組合員を企業から排除することが目的だった」と
弁護士と控訴人は訴えたの。
蓉子 え~!? でも組合を排除するのは労基法で禁止されてるんじゃ
ないの?
さおり もちろんやってはいけない事よ!だから会社はそうじゃないって
言い訳してるけど、国際労働機関のILOも問題視していて、日本の
政府に、解決するよう勧告を出したのよ。
蓉子 そうなのね。 私はとにかく、JALが1300人も新人CAを採用してる
って聞いてびっくりだわ! それならなぜ84名を職場に戻さないの?
って言いたい!
さおり ベテランは空の安全になくてはならない存在だからね。 これからも
みんなでこの不当解雇の撤回裁判を応援していきましょうね