4月27日、JAL客室乗務員の2回目の解雇撤回裁判が
行われました。
この中で意見陳述したベテラン客室乗務員、桑原さんは、
「航空会社の存立基盤は安全運航であり、ベテラン客室
乗務員の役割は重要」であることについて、説得力ある
訴えを行いました。
飛行機のドアが閉まり上空に行くと、客室乗務員は様々な
状況に対処しなくてはなりません。
急病人が発生すれば、医師や看護師を呼び出し、時には
自らが救急隊員の代わりに応急措置をしなくてはなりません。
火災やハイジャックに対しては、消防士や警察官の役割も
果たさなくてはなりません。
経験を積み重ねることで、異常を感知し、素早く対処できる
能力を身に付けていきます。
これらの事実を、ご自身の経験からわかりやすく陳述して
いました。
米国では「定年は差別」だとされ、客室乗務員にも定年は
ありません。
米国20社の客室乗務員を組織しているAFA(5万5千名)の
客室乗務員の年齢構成は、最新のデータでも50代が一番多く、
次にほぼ同じ割合で40代の客室乗務員が多く在籍しています。
もちろん60代、70代の客室乗務員もいます。
ヨーロッパでも、年齢構成は高く、平均勤続年数が20年を
超える職場も多く存在します。
こうした中で、53歳以上の働き盛りのベテランを追い出した
日本航空は本当に異常だと、27日の裁判でもあらためて感じ
ました。
引きつづき皆様のご支援をよろしくお願いいたします。