米国の客室乗務員の年齢構成は？

Ｑ　この間、ANAの平均勤続年数が６年弱、JALが１２年強と、
　　有価証券データにあったけど、アメリカの客室乗務員との
　　比較ではどうなの・・？

Ａ　米国AFA（約２０社の客室乗務員を組織する組合：約５万名）
　　の資料によると、平均勤続年数は出てないけど、年齢構成の
　　データが出ていたわ。

Ｑ　ふーん、それってどういう構成になってたの？

Ａ　一番多い年齢層が、４１才～４５才で１８％、次に多い層が、
　　３６才～４０才で１７％、その次が４６才～５０才で１５％
　　ですって・・！

Ｑ　まあ～！すごい！！・・ということは、平均勤続年数は２０年
　　前後かしら・・？そういえばヨーロッパでも勤続平均が２０年
　　こえてる会社も多いそうよ・・。　　

Ａ　欧米の客乗職は、それだけ経験が生かされてるってことね・・。
　　日本ではまだまだ保安要員というよりサービス要員と見られがち
　　で、若い人がいいみたいな風潮があるけど、働く私たちの立場
　　からすると、けして働きやすい職場とはなってないわね・・。

Ｑ　JALの勤務改悪案が通ってANA並みの勤務になると、今の平均
　　勤続年数が下方修正されそうね・・。　

Ａ　そうならないように、みんなで反対の声を上げていきたいわね・・！

Ｑ　暑い暑い夏だけど、JALFIO含めて一緒にNOの声を出していきたい
　　わね！

JAL勤務・賃金改悪提案に４０００名がNO！

Ｑ　JALの勤務・賃金改悪提案についてのYES・NOアンケートが
　　４１６５通も集まったんですってね・・！約７千名いる客室
　　乗務員の半分以上がNOと答えたのね！

Ａ　会社は、1ヶ月の乗務時間制限を９０時間から９５時間に、とか
　　ロス・シスコ路線1泊３日に、賃金・手当の５％カットなどを押し
　　付けようとしているけど、アンケートでは、YES（提案受け入れて
　　もいい）の人が５５名、NO（会社提案に反対）の人が４１１０名
　　だったわ・・。

Ｑ　配車基準も今は２１時３０分以降からと大幅に改悪され・・！
　　今でさえ「定年まで仕事を続けられる自信がない」という人が
　　多いわ・・。

Ａ　アンケートの配布は、乗員さんや整備さんなど、他のＪＪ６労組
　　も協力して配布してくれたのよ・・。

Ｑ　アンケートにはどんな意見があったの？

Ａ　「社員のモチベーションを下げてより良い会社ができるわけが
　　ない」「健康で働き続けることが出来る職場を維持するのは会社
　　の義務です！」とかね・・。
　　中には「『ガイアの夜明け』見ました。マネージャーから『見て』
　　と言われていて、案の定、上っ面をうまく塗り固めたような仕上がり
　　に『やっぱり』と感じました。私たち客室乗務員が何度言っても
　　変わらなかったマレーシアからの帰り便のサービスの変更が、まるで
　　マレーシア支店の社員一人の手柄のように扱われてるではないですか？
　　私たちの声は上に上がらず、言っても聞こうとも変えようともしない
　　マネージャー。こんなのでどこが変わっていくのでしょう？」
　　・・・など、長々と訴えてる内容も多かったそうよ。
　　
Ｑ　１００億円の削減というなら、内部留保から少し出すだけで済む話で
　　しょう・・？　私たちを犠牲にして結局モチベーション下げるだけの
　　施策は、会社にとってもプラスにならないのにね・・。

Ａ　まだ改悪が決まったわけではないので、みんなでがんばりましょう
　　ね・・！

６５時間乗務手当保障について

Ｑ　JALでは乗務手当の保障時間が今６５時間だけど、これを
５０時間に引き下げることを会社は提案してるのよね・・。

Ａ　乗務保障制度は、体調が悪くても生活のために無理して
　　乗務する事のないよう、生活保障のために確立された世界
　　共通のものよ・・。
　　1995年に契約制客室乗務員制度が導入され、契約CAには乗務
　　保障制度が適用されなくなったけど、私達はすべての客室
　　乗務員に乗務保障制度を設けるべきだと考えてるの。
　
Ｑ　保安要員だから、生活のために無理して飛べば安全にも
　　かかわってくるものね・・。
　　ANAの客室乗務員は、95年までは６５時間乗務保障があった
　　のに、96年に正社員もすべて廃止されたのよね・・。
　　乗員さんはどうなってるの？
　
Ａ　ANAの乗員さんにもCA同様、保障時間の廃止を会社は提案
　　したんだけど、乗員組合が断固として反対し、今は名目は
　　違うけど実質上は５０時間の保障制度はあるのよ。
　　JALでは、乗員さんには65時間保障の引き下げを会社は提案
　　してないわ・・。

Ｑ　じゃあ、客乗にだけ切り下げ提案をしてるという事ね・・。
　　ところで、ANAとJALのCAの乗務手当はいくらなの？

Ａ　ANAの正社員1年目の乗務手当は、１時間あたり５００円、
　　JALは１０００円＋２年ごとに３０円加算されて、上限は
　　１１５０円よ・・。

Ｑ　９５年以前はJALよりANAの方が、乗務手当が高かったと
　　聞いてるわ・・。

Ａ　そもそも乗務手当保障が出来て、地上職でもシフト手当
　　ができたのよ・・。

Ｑ　じゃあ、ますますCAだけ保障制度をなくしたり切り下げたり
　　するのはおかしいわね・・。みんなで反対して私たちの生活
　　給を守りたいわ・・。

Ａ　JALの６５時間保障の切り下げは決まったわけじゃないので、
　　みんなで声を出していきましょうね・・。