今日、8月12日は、JAL123便事故が引きおこされた日・・。
520名もの犠牲者を出したあの大惨事が、昨日のことのように
思い出されます。
あれから22年・・・。航空各社の現場は、「安全第一」と胸をはって
言える状況になっているでしょうか・・・?
整備の職場では、下請け化・外注化がすすみ、JAL、ANAとも本体の
整備士採用が年々少なくなる一方です。
客室乗務員の職場では、同じ任務を負っているにもかかわらず、契約
社員と正社員という、「雇用と労働条件の差別」がまかり通っています。
また、正社員どうしも、JALでは相も変わらず組合の違いによる昇格
差別、ANAでも‘客観的評価’などつけようのないこの仕事に、無理やり
「評価による資格差別」を持ち込み、乗務手当にまで賃金格差をつける
労務管理。ものが言いにくい職場になったとの苦情が寄せられています。
そして数年で人が入れ替わるような、勤務実態・・・。JALでは、
「そのANAの勤務につづけ」とばかり、西海岸1泊3日等の勤務改悪
も示唆されています。
こうした、チームワークを阻害し乗務経験も無視するような労務管理
や、長く続けられない職場実態で、本当に「安全第一」と胸をはって
言えるのでしょうか・・?
全国をみると、小さな航空会社の客室乗務員の労働条件は、もっと劣悪
です。いつ正社員になるかわからない雇用条件、インターバル(飛行機の
到着と出発の間の時間)に座席前ポケットの清掃業務があり、食事もとれ
ない実態・・など、とても保安任務を第一とすべき職種とはいえないような
状況です。
今日、8月12日を契機に、私たち客乗連絡会も、安全を見直し、運動の
あり方を見直し、胸をはって「安全第一」と言える職場づくりを実現できる
よう、あらためて考えていきたいと思います。
編集委員一同