客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

JALベテラン解雇は裁判で決着がついたのでは?

2015-08-31 23:09:59 | TOPICS JALグループ

美沙    JALで165名が解雇された問題は、裁判で勝てなかった

       のに、まだ職場復帰を要求して運動しているのは、三審制

       という仕組みの否定では? という意見があったんだけど、

       どうなの?

ゆかり   それがね、組合の運動というのは、裁判するのもその一つ

       だし、世論や政府を動かす運動もあり、ILOという国際機関

       に訴える方法もあり、さまざまな方法があるんだけど、裁判の

       判決とは別に、ILOから政府に対し2度も勧告が出てね、

       それを受けて判決後も、塩崎厚生労働大臣が「労使でちゃんと

       話し合いが行われる事を注視したい」と答弁してるのよ。

美沙    じゃあ、判決で組合側の申し立てが棄却されたからといって、

       諦めなくちゃいけないっていうものではないのね?

ゆかり   もちろんよ。先日も、JALと組合との交渉で、「話し合いは継続

       する」「当局からの指導があれば適切に対応していく」と会社が

       答えたのよ。

美沙    まァ、それではまだ展望があるのね?

ゆかり   ILOは国連の機関だけど、「裁判のあとが我々の出番だ。」と

       言ってくれたそうよ。 

美沙    考えてみても、84名の客室乗務員を解雇して、その後2300名

       もの新人を採用していながら、未だ84名を戻さないというのは

       国際的には通用しないものね。

ゆかり   ILOは、解決するまで、政府に対して勧告を出すそうよ。

美沙    それだけ国際機関からみてもひどい事をやったという事ね。

       これからもますます頑張らなくちゃね


厚生労働省への要請について

2015-08-25 23:07:20 | 見解 談話 主張

客乗連絡会は、厚生労働省(8月24日)と国土交通省(8月25日)に

雇用と勤務の改善について要請文を提出しました。

要請内容は、

①一部の外国籍航空会社における日本人契約制客室乗務員の

 雇い止め問題等、雇用についての状況報告と改善要請

②すべての客室乗務員の正社員化について

③労基法違反の勤務実態の改善

の3点です。

要請の①と②については、特にアリタリア航空日本支社が、これまで

契約制を数年後に正社員にしていたのが、2006年以降は正社員

登用制度をなくし、1年契約上限3年~5年の有期雇用としている

問題を報告、また、デルタ航空でも日本人契約制客室乗務員の安易な

切り捨てによって、裁判にもなっている実態を報告、問題提起しました。

厚労省の担当官は、「(企業は)有期雇用から無期雇用にして安定を

図ってほしい。今後、無期雇用に転換している企業名を公表し、キャリア

アップ助成金を来年度も引き続きやっていく」との厚労省の立場を

明確に述べました。

(国土交通省へは要請文のみ提出し、要請行動は9月に行う予定です)


御巣鷹山事故から30年

2015-08-12 23:07:37 | 見解 談話 主張

1985年8月12日に123便事故で犠牲となられた方々の

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

                     客乗連絡会 事務局一同

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JALではこれまで、1972年のニューデリーとモスクワでの

連続事故に続き77年アンカレッジ事故、同年クアラルンプール

事故、82年の羽田沖事故、そして85年御巣鷹山事故・・と、

744名が犠牲者となりました。

「なぜJALに事故が多発するのか」・・その背景に、安全より利益

優先の違法体質(ものを言う組合への敵視、不当労働行為体質)

があることが問われ、123便事故後、JALは4つの誓いを立て、

経営体質を改めて再出発しました。

  ① 絶対安全の確立      ② 現場第一主義

  ③ 公正明朗な人事      ④ 労使関係の安定と融和

しかし、今またこれらが崩れ始めている事を私たち航空労働者は

危惧しています。

 → 放漫経営の反省なく、ベテラン乗員と客乗職を切り捨て(解雇) 

   安全面について、しっかりチェックしものを言うCCU組合員を

   差別する不当労働行為(組合つぶし)が、今も行われています。

また、ANAにも同様の体質があり、はっきりものを言う労働者に対し

20年以上も差別や人権侵害を続けているとの内部の証言もあります。

御巣鷹山事故から30年・・、今こそJALもANAも、違法体質をきっぱり

改め、安全第一に! その為には職場のチームワークを大切にし、

はっきりものを言う労働者への差別をなくす事が求められているのでは

ないでしょうか?

JALはベテラン乗員と客室乗務員を職場に戻し、そしてJALもANAも

差別と人権侵害をやめてほしい・・・、現場労働者の切なる願いです。

今夜は、坂本九さんの「見上げてごらん、夜の星を」を聴きながら、

この30年間をゆっくり振り返りたいと思います 

                       

 


残暑お見舞い申し上げます

2015-08-09 23:10:31 | 見解 談話 主張

葉子   立秋を過ぎたらちょっとだけ暑さが和らいだ気も

      するけど、まだまだ残暑が続きそうね!

明日香  機内は涼しいけど、小型機だと到着してから機内

      清掃があるから汗かいちゃうわね。 そう言えば今月

      私たちの勤務の事で国土交通省や厚労省に要請に

      行くって聞いたけど?

葉子   勤務や雇用問題で、法律がきちんと守られていない

      問題について要請にいく予定なの。 行く時はまた

      知らせるわね。

明日香  6日と今日9日は、広島と長崎で平和式典があったわね。

      テレビを見てもいろいろ考えさせられるわ・・。 この間、

      乗員さんが「今、国会で審議されてる安保法案は航空

      業界にも影響が大きい」って言ってたけど、どういう事?

葉子   前からよく言われてたのは、「航空は平和産業、平和で

      なければ成り立たない業界」だって。それと、「もし将来

      戦争に巻き込まれる事になれば、民間機はテロの標的に

      なり得る」って。

明日香  そういう事なのね。 漠然と戦争はイヤだと思ってたけど

      現実的な問題ね。

葉子   今月は、いろんな意味で戦争について考えさせられるし

      いろんな取り組みもあって本当に暑い夏! 123便事故

      から30年でもあり、改めて安全や平和についてみんなで

      話し合っていきたいわね