客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

2008年をふり返って・・

2008-12-31 21:51:37 | なんでもQ&A
C子 今年もあとわずかとなりました。今日は札幌便が雪で
   乱れ、帰省の方など多くのお客様が大変な目にあい・・。
   乗務員も勤務が乱れた方など、本当にお疲れ様でした。

A子 今年の客乗連は、3月まで、客乗職の派遣を認めようと
   する航空局との交渉や取り組みで忙しく・・。
   年明けからいろんな活動に追われた1年だったわね・・。 

C子 結局、同じグループ内の航空会社であれば、パイロットと
   先任客室乗務員が別会社でも運航が可能になってしまった
   けど・・。

A子 でも、安全文化のちがう別会社どうしで飛ばせる安全上
   の問題も訴えることができて、今後の「派遣NO」の運動
   の基盤をつくることができたという側面もあるのよ・・。
   
C子 航空局の指針(通達)は改悪されたけど、「請負の形は
   労働法に違反する」ということは認めさせることができた
   ものね。
   派遣については、外航日本人客室乗務員で導入されてる
   けど、直接雇用をさせ、内航・外航とも派遣を認めない取り
   組みはこれからだわ・・。 

A子 3月は、NW航空客室乗務員の地上配転裁判で、逆転勝利
   という画期的な高裁判決が出たわね・・!

C子 それと、CCU(JAL客室乗務員組合)が、「会社が組合の
   運動に介入する事は『不当労働行為』という法律違反です」
   と訴えていた事件でも、3月に組合が勝利し、都労委は会社
   の法違反を認定したワ!
   
A子 会社が管理職を使って「CCU組合を脱退してJALFIO組合の
   方に加入するように」と強要してた事件でしょ? 今もまだ
   やってるそうだけど、法律を守らない会社って恥ずかしい
   と思わないのかな・・?

C子 一方的に労働条件を切り下げる体質と、根っこは同じよね。 

A子 JALがANAにつづいて大幅に勤務改悪したことね・・。
   もう一つANAを真似て、評価制度を導入したことも大問題!
   
C子 雇用も勤務も評価制度も、日本ならではの遅れた体質と関係
   あると思うわ・・。来年は、私達が健康で長く働き続けられる
   ための新しい法律を視野に入れた運動も必要ね。

A子 BAの日本人CAは大幅賃金カットの提案を受け、組合が会社
   と交渉中だけど、フィンランド航空(日本人CA)で就業規則
   の改悪を撤回させたそうよ。

C子 フィリピン航空の日本人CAは、契約10年で雇い止めという
   規則を撤回させたんですって!

A子 いろんな航空会社で客室乗務員は「合理化」やリストラの矢面
   に立ってるけど、組合がひとつになって頑張ってるところは、
   みんなで何とかハネ返してるということね・・。

C子 来年もまだまだ、客室乗務員を使い捨てにしようという会社の
   思惑は強まりそうだけど、会社や産業のワクを超えて連帯して
   運動していきたいわね・・!

A子 あらら~、もうすぐ新年だわ・・。
   皆様、今年も客乗連のHPを見ていただき、ありがとうございま
   した。来年もどうぞよろしくお願い致します。
   みなさまの健康をお祈りいたします。



BA日本人客室乗務員に大幅賃金カット提案・・!

2008-12-20 23:29:08 | TOPICS NWA他外航
Q BAの日本人客室乗務員が、50%もの賃金カットを
  提案されてるんですって・・?

A ロンドン線を半分に縮小するので、全員50%の賃金
  にダウンさせようとしてるんですって!

Q BAといえば今、カンタス航空やイベリア航空と合併
  交渉を進めていて、より大きな航空会社になろうと
  してるところでしょう・・?日本路線の収益が戻ったら
  賃金を元に戻すと言ってるの?

A それが、収益が戻っても今後もずーっと50%ダウン
  の賃金水準のままだと言ってるのよ・・。会社を大きく
  するためにコストダウンするのが目的なのよ。

Q 非正規の人たちが今、どんどん解雇されてる状況なので、
  正規社員も我慢しては?という意見もあるんじゃないの?

A 当該の客室乗務員たちは、多少の譲歩はするとしても、
  これほど大幅なカットには応じられない、と団体交渉で
  がんばってるわ・・。非正規社員の解雇は大問題!!
  一刻も早く解雇撤回や再就職支援をすべきだわ!正規
  だからガマンを、じゃなく、正規も非正規も、理不尽な
  リストラに対して連帯して頑張っていかないと、みんなが
  悪くなる一方よ!

Q トルコ航空やロシア航空など、派遣客室乗務員の問題も
  人ごとではないわね・・。みんなで支援していきたいわ!

A 航空でも他産業でも、「非正規雇用をなくし正社員に」
 「だれでも定年まで安心して働ける職場に」を掲げて運動を
  広げていけるといいね!

Q みんなの生活が安定してこそ景気も良くなるし、社会も
  安定する、そうしてこそ企業の発展もあるってニュースに
  書いてあったけど、ホントそう思うわ・・。



 
 
   
 



欧米のクレジットアワー制度って・・?

2008-12-05 16:52:37 | なんでもQ&A
Q JAL客室乗務員の乗務時間制限が、月間95時間、
  年間990時間に改悪されたのね・・!ANAは月
  100時間、年間1080時間だし・・、欧米では、
  いったいどうなってるの?

A 協定書によると、アメリカン航空が予定制限月77
  時間、実時間で80時間、ユナイテッドが月92時間、
  LHでは、87時間、また、BAはじめEU全体の基準として
  どの航空会社も、年間900時間の制限ですって・・。
  
Q それも、聞いたところによると「クレジットアワー」
  という制度で乗務時間がカウントされるんでしょう?
  どういう制度なの?

A 会社によって計算が違うんだけど、要するに「みなし
  乗務時間」をプラスして乗務時間を算定する・・、
  つまり日本のように「乗務制限目いっぱいに飛ばす」
  なんてことは出来ないのよ。

Q ふーん、何だかうらやましい話ね・・。でも、たとえば
  どんな感じなの?

A NWの場合、成田―北京2泊3日で実フライトが往復の
  フライトタイムで約8時間、でも、クレジットアワー
  でこれが11時間の乗務時間計算になるんですって・・!

Q まあ~!(あんぐり・・)  じゃあ、同じ90時間でも、
  欧米では実際飛ぶ時間はずい分少ないってこと・・?

A 会社によっては、「乗務時間」が日本のように飛行機が
  動き出してから止まるまでのブロックタイムをいうんじゃ
  なくて、出発時間の1時間30分前から到着して30分後
  を「乗務時間」としている国もあるのよ。

Q そういう乗務制限だったら、健康で長く働けそうよね・・。
  日本の95時間や100時間という制限は、空中勤務で
  時差があって、国内線は休憩もなく・・なんていう業務
  では、とても長く続けられないわ。欧米で平均勤続年数が
  20年以上という航空会社があるのも不思議じゃないわね・・。

A 客乗連でも、欧米並みの水準をめざして運動していきたい
  わね!

Q 本当に・・!それと雇用についても、欧米並みに「正社員
  採用を!」の要求かかげて頑張りたいわ!!

A 客室乗務員だけでなく、日本の世間一般でも、「正社員化
  と人間らしい働き方」は最重要課題よね!連帯してやって
  行きたいわね・・。