Japan Cabin Crew Union ができました！

今日は、あたらしい組合のお知らせです。

内航、外航の客室乗務員が一人でも加入できる組合が

あたらしくできました。　

　　～まだ組合に入ったことのないCAの皆さんへ～

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皆さん、こんにちは。Japan Cabin Crew Union (JCC) です！

本日、私たちは、客室乗務員が一人でも入れる労働組合を結成

しました。日本で働く客室乗務員、外航で働く日本人客室乗務員

なら誰でも加入できます。 

「解雇されそう、契約を打ち切られそう、勤務がきつくて身体が

もたない、上司のパワハラで困っている、子供を育てながら働き

続けたい、働く条件を一方的に改悪された、お給料に納得いか

ないけれどどうしたらいいかわからない…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　etc.こんな悩みはありませんか？

 言うまでもなく客室乗務員の一番の任務は、客室の安全を担い

乗客の命を守る保安要員であり、その働く条件や職場環境は

安全と密接に関係しています。

 2010年の日本航空の破綻を契機とした不当解雇と労働条件の

急激な改悪、また低コスト、低労働条件のLCCの日本への就航等

により、客室乗務員の働く環境はより悪化が進んでいます。 

私たちは、客室乗務員の切実な要求を少しでも実現していくことが、

働くものの権利を守るだけでなく、航空の安全性向上にも寄与すると

考えています。

一人で、また自分たちだけで悩まず、泣き寝入りする前にまず相談して

みて下さい。

私たちと思いを同じくする客室乗務員の皆さん、

一緒にJapan Cabin Crew Union (JCC) で取り組んでいきましょう！！ 

　    　　　　　　　  Japan Cabin Crew Union (JCC) 執行委員会 

 

　　　　　【連絡先】　０３－３７４２－３２５１　航空労組連絡会  

 

 

客室乗務員の国際会議って？

真織　　　　この間ロンドンでITFの客室乗務員の会議があったそうよ。

優　　　　　ITFって？

真織　　　　「国際運輸労連」といって、航空や海運、鉄道など、世界１５３

　　　　　　　ヶ国で約４５０万人の組合員を組織しているところ。　その航空

　　　　　　　部会の中で客室乗務員の会議を毎年行ってるんですって。

優　　　　　　で、どんな話がされたの？

真織　　　　地上での機内の空気汚染についての話があってね。エンジンからの

　　　　　　　オイル漏れや空調からの汚染空気が機内に流れる事があるので

　　　　　　　米国や北欧ではその調査を行っているそうよ。

優　　　　　まあ、それは初耳だわ。　整備さんやグランドハンドリングの人達も

　　　　　　　関係する話ね。　他には？　

真織　　　　機内持ち込み手荷物の問題が出されたそうよ。LCCでは持ち込み

　　　　　　　手荷物が多く、重さももっと制限してほしいって。日本でもそうよね。

　　　　　　　欧州では手荷物は乗客が自分で収納する事になってるので特に問題

　　　　　　　になってないそうだけど、今後各国の状況を調査してIATAに問題提起

　　　　　　　も考えようという話が出されたそうよ。　

優　　　　　　日本からは何を発言したの？

真織　　　　成田―香港往復で１３時間の勤務中、休憩がほとんど取れず、食事を

　　　　　　　とる時間も１０数分、という実態を訴えたそうよ。

優　　　　　JALでベテランや、身体をこわして休んだ人を解雇した問題については？

真織　　　　もちろん！　ITFとして支援を決議してくれたんですって！

優　　　　　世界の仲間が応援してくれてるのね。　心強いわ！　休憩のない違法な

　　　　　　勤務の事も訴えてもらえて良かった！　国内でももっと訴えたいわね。

真織　　　本当に・・・。あなたもまわりに伝えてね　

契約制CA雇い止め裁判は・・・？

さやか　　　この間、JAL契約制CAの雇い止めの裁判があったって

　　　　　　　聞いたけど、どうだったの？

夕実　　　　９日の裁判ね。本人と弁護士が意見陳述して終わり、判決

　　　　　　　がいよいよ１１月２９日ですって！

さやか　　　まあ、来月が判決なの？彼女だけの問題ではない内容

　　　　　　　なので、何とかいい判決が出るといいわね！

夕実　　　　本当に・・！そもそも年に一度の緊急訓練に合格して

　　　　　　　いるんだから、法的には客室乗務員の資格が付与されて

　　　　　　　いたんだし、「ジュースの注ぐ位置が高い」とか「タクシーに

　　　　　　　乗り遅れた」とかの理由でクビなんてひどい話だわ。

さやか　　　それに、契約制も正社員も、業務内容や任務は全く同じ。

　　　　　　　お客様の命にかかわる保安任務の重さも全く同じでしょ？

夕実　　　　そう、契約制はコストを下げるために導入されてしまったけど、

　　　　　　　導入当時の運輸大臣は「契約制の客室乗務員は、よほどの　

　　　　　　　事がない限り３年後は正社員になる」事を国会で答えた議事録

　　　　　　　があるのよ。　　　　　　　

さやか　　　「よほどの事」って？

夕実　　　　当時、組合が大臣の秘書に確認したら「犯罪など」ですって。

さやか　　　まあ、それはよほどの事だわね・・・。

夕実　　　　彼女が職場に戻れるよう、みんなで応援しましょうね　

 

　　　　　　　

異常な勤務を何とかしたい・・・！

Q　　今、JALでもANAでも月間８０時間超えが当たり前のように

　　　なっていますが、これってどうなんですか？

A　　１９９６年５月にJALの先任客室乗務員だった岩本さんが

　　　香港のホテルでくも膜下出血を発症し、労災が争われた

　　　「岩本さん裁判」を知ってますか？

Q　　いいえ、その方はどうなったのですか？

A　　岩本さんは右半身のまひや言語障害が残り、これはきつい

　　　勤務が原因だと労基署に労災申請しました。でも業務外だ

　　　とされたので、家族や支援者の協力で裁判を起こし、地裁でも

　　　高裁でも「業務との因果関係があること」を認められました。

Q　　それはどんな判決だったんですか？

A　　高裁では、客室乗務員の勤務は「勤務の開始・就業時刻が

　　　一定していない」「振動、騒音、タービュランスにさらされる」

　　　「食事や休憩が満足に取れない」「不審者への対応など機内

　　　秩序維持に気を配らなければならない」などを認め、岩本さんは

　　　「倒れるまでの６カ月間、毎月７５時間を超えている」「ニューヨーク

　　　便が３か月連続アサインされていた」「スケジュールチェンジで

　　　公休日からフライトへの変更が多かった」等で岩本さんの業務は

　　　「就業規則の範囲内でも業務上」であると認定されました。

Q　　では、「月間１００時間までだから健康上OK」ではないのですね！

A　　そうです。みんなで保安要員として自信をもってフライトできるように

　　　組合で要求を出して、今の「勤務がきつくて健康に自信が持てない」

　　　という状態を改善していくことが大事ですね。　

Q　　わかりました。組合でも話し合ってみますね。勤務の改善は、安全にも

　　　直結するので本当に切実です。　いい仕事をするためにみんなで

　　　頑張りたいです。