客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

スカイマーク社の「お知らせ」記事に関して

2014-03-21 15:04:57 | 見解 談話 主張

スカイマーク社のHPに、客室乗務員連絡会についての掲載がありました。

「キャンペーン服に関するお知らせ」で、「客乗連絡会から質問状が送られて

きたが代表者も明らかにされていない」等の内容でしたので、若干の説明を

させて頂きます。

 まず、事実と違う点ですが、これまで客乗連絡会がSKY社に対し質問状を

送ったことは一度もありません。 送る場合は、当然、組織の説明や所在地、

代表者氏名等を記載しますので、もしかすると客乗連絡会を名乗る別の方が

SKY社に質問状を送った可能性がありますね。

 

いずれにしても、私たちはSKY社を相手に云々という事ではなく、安全と女性の

人権の面から国土交通省と厚生労働省に問い、問題を投げかけたというスタンス

です。

 客乗連絡会には、国内に籍を置く航空会社(内航)と外国籍航空会社(外航)で

はたらく、およそ1000名の日本人客室乗務員が組織されていますが、航空労組

連絡会所属以外の職場の方達の声も把握しながら、日本の客室乗務員全体に

かかわる政策をつくり、国土交通省等に働きかけを行なっています。

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主な政策として、

1、すべての客室乗務員を正社員採用に

2、労基法を守り、人間らしくはたらく事のできる勤務の実現を

3、チームワークを阻害し、ものが言えない職場をつくる「人事評価制度」の見直しを 

4、欧米並みのライセンス制度の導入

5、その他、採用における性差別や編成数、訓練の問題

などがあります。

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今回のスカイマーク新制服の問題に限らず、JALでベテランCAを大量解雇した

問題や、契約制客室乗務員の雇い止め(解雇)問題、外航やLCCにおける有期

雇用、ANAの長く働きつづけられない勤務の実態、その他の会社でもパワハラ、

セクハラなど、様々な問題が出されています。

私たちは、これらの問題が解決されて、日本のすべての客室乗務員が健康で長く

働き続けられる職場になるよう取り組んでいます。 その事が、空の安全を守ること

につながると考えています。

(尚、SKY新制服に関する客乗連絡会の「見解」は、2月25日の当ブログに掲載

しましたので、ご覧下さい)

   


スカイマーク新制服に関するご質問

2014-03-15 13:44:29 | 見解 談話 主張

客乗連絡会で「SKY新制服についての見解」を発表した以降、何件か問い

合わせがありましたので、以下のQ&Aでお答えしたいと思います。

【Q:この制服の問題点について具体的には?】

 A: 私たちが考える主な問題点は、

     ①スカート丈が短い為、背を伸ばす、あるいはかがむ等の作業中、

       どうしてもまわりの目を気にせざるを得ない。この為、保安業務に

       集中しにくい状況が生じる可能性があること。

    ②迷惑行為を含む安全阻害行為の誘発が危惧されること。

    ③緊急時、脱出スライトを滑る際、熱によるやけどやケガが想定

      されること、また、それ以外の保安業務遂行時も、支障をきたす

      のではとの危惧が出されていること。

    ④保安要員である客室乗務員を、セクシーな制服で集客のために

     使うこと自体、航空会社としての見識を疑わざるを得ないこと。

                                        等です。

【Q:70年代にJALでも同じミニスカ制服だったので問題ない?】

A: 昔のJALの制服については、JALOGによると、「今回のSKYほどは

   短くなかったし、スカート下に付ける同色の衣類が支給されていた。

   それでも回りの目が気になり作業しにくかったです。」との事です。また、

   「40年近く前の制服で、その頃はCAも会社も安全に対する認識が不足

   していたと思います。 その後様々な事故を通して安全意識が高まって

   きて、CAは保安要員との意識が社会的にも広まりました」と話しています。

  今回、JALだけでなく国内航空会社や外資系など、様々な職場のCAから、

  驚きと不快の声が客乗連絡会に寄せられています