客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

ゲート業務は派遣法に違反する?

2011-01-31 23:30:26 | TOPICS JALグループ
さえこ  JALでは明日から、搭乗中に客室乗務員を1名、ゲート業務に
      つかせる事を本格的に行うそうね。

千江美  12月20日からトライアルで行っていたのが、2月1日からは
      ゲートに地上係員がいよいよ1名しかいなくなり、客室乗務員
      1名がゲート業務をHELPするんだけど、それがどうも派遣法に
      違反しているって話よ。

さえこ  え~!?どういうこと?

千江美  もともとゲート業務を行っているのは、JALスカイという別会社
      の方々なんだけど、そこにJAL社員の客室乗務員が一緒にゲート
      業務を行う場合、派遣か出向の形をとらなければ、一切業務を
      協力してはいけないし、指示したりもできないという「派遣法」
      という法律があるのよ。

さえこ  え~?でも、実際はCAがJALスカイの方から「優先搭乗のお客様を
      ケアしてください」とか「搭乗開始前に打ち合わせをするので
      早めにゲートに来てください」とか指示を受けてるわ・・。

千江美  会社は「ゲート業務中、お客様から何か聞かれたらJALスカイの方
      に引き継ぐように」とCAに言ってるけど、そういう事は本来、
      請負契約ではやってはいけないのよ。労働局にも行って聞いて
      みたんだけど、協力してやっている実態を話したら「それは法律に
      抵触する」と言われたわ。

さえこ  まあ、ではゲート業務は安全上も問題だけど、法律上も問題がある
      のね。

千江美  JALスカイの方も、慣れない客室乗務員のフォローをしながらゲート
      業務を行うので、2月から本当に大変になるって言ってるわ・・。
      
さえこ  これからどういう取り組みをするの?

千江美  労働局に申告をして違法なゲート業務をやめさせるよう取り組むって。
      それと、搭乗中の機内での保安業務がおろそかになっている実態を
      航空局にも伝えていってJALへの指導を要請していくわ。これは客乗
      連絡会の取り組みになるわね。

さえこ  次から次へと問題が出てくるけど、みんなで安全と法律を守らせるよう
      力を合わせたいわね・・。

千江美  ベテランを解雇したことと、職場のいろいろな問題はつながっている
      ので、両方みんなで取り組みましょうね!






      
          
     
     



いよいよ不当解雇されたパイロットと客室乗務員が提訴!

2011-01-18 22:59:26 | TOPICS JALグループ
由美  12月31日に整理解雇されたJALの人たちが明日、裁判に訴えるんですって?

陽子  そうなの。乗員と客室乗務員合わせて140名以上の人が、解雇されても
     泣き寝入りしないで提訴するのよ。

由美  会社が整理解雇を回避する努力をしなくちゃいけないなどの「整理解雇
     4要件」にあてはまらないから、この解雇はおかしいって言ってたわね。     

陽子  ANAや外航、他産業でも「JALのように経営が傾いたら、好き勝手に正社員
     を解雇できる」ってなったら大変よ! みんなの問題でもあるよね。

由美  ところでフィンランド航空の日本人客室乗務員も裁判するって聞いたけど
     ホント?    

陽子  フィンではちょうど1年前、突然正社員の賃金が半分に減らされ、イヤなら
     辞めろって・・。賃金ダウンをのむか、辞めるか3日間で決めろって言われ
     たんですって!

由美  え~!そうだったの? 彼女たちも泣き寝入りしないで裁判に訴えるのね。

陽子  多少の賃金カットだったら会社に協力しても、と思う人もいるでしょうけど、
     半分というのはやりすぎよね。フィンも1年前は、会社の業績が悪かった
     けど、今はかなり回復したそうよ。

由美  JALでも経営者の放漫経営や行政の責任を、結局はたらく人たちに押し付け
     たのよね。外航も負けずに頑張ってほしいわ。


    





新年のご挨拶

2011-01-01 23:52:37 | 管理人より
新年、おめでとうございます。
今年も客室乗務員連絡会を、よろしくお願いいたします。

JALは、12月31日に、84名の客室乗務員と81名のパイロットの
整理解雇を強行しました。

会社の人員削減目標はJAL本体で1500人、これに対し、希望退職に
応じた人は、最終的に1725人になりました。 なのになぜ?

客室乗務員のみの人員削減目標は662人、これに対し、希望退職に
応じた人は762人に達しました。 なのになぜ?

会社は、一時帰休やワークシェアリングの組合提案を拒否し、整理解雇
4要件を満たしていません。 なのになぜ?

JAL破たんの責任は、航空行政のつけと放漫経営にあることは、公の
調査で明らかです。「従業員の皆さんには責任はありません」と経営
者が団交で発言しています。 なのに、なぜ?

JALとANAの人件費コストは、欧米の航空会社が20~26%に対し、
16%にすぎません。 なのに、なぜ?


「はじめに解雇ありき」のシナリオが敷かれていたと思わざるを
得ない、JALの不当、違法な整理解雇事件・・、これであきらめては
JALの職場がものの言えない状況になり、安全も脅かされかねません。

また、全国にこの不当、違法なやり方―「会社が傾いたら、整理解雇
4要件を満たさなくても、企業は正社員を自由に解雇できる」やり方が
まかり通ってしまいます。

今月中にも、130名以上の客乗、乗員が裁判に訴えます。

JALの再建は、「職場でものを言える組合をつぶし、利益至上主義の
航空会社にするのか」、それとも「人を大切にしベテランはじめみんな
で安全を支える航空会社として再生するのか」・・この2つの道が、今
問われています。

165名の経験豊富な、かけがえのない仲間を空の職場に戻すため、
これからも皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

        2011年 元旦


                       客乗連絡会
                       事務局一同より