客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

他社の乗務時間の制限はどうなっているの?

2008-04-30 23:56:32 | TOPICS ANAグループ
Q ANAの友人が、「1ヶ月100時間まで飛べる協定なので
  国際線では月に90時間を超えることもある。とてもきつく
  て休職者も多い」と言ってたけど、JALでは1ヶ月の乗務
  時間制限は90時間よね・・?

A 月間の乗務時間制限って健康を維持していくのに、とても
  大事なものよね・・。JALでは今90時間だけど、以前
  は85時間までだったのよ・・。それも「80時間を超える
  月は、年間3回まで」という制限があったの。フライトタイム
  が月80時間超えると本当に身体きついよね・・。

Q 組合は勤務改善の要求してるの?

A CCUは春闘でも「月間85時間制限に戻すこと、3ヶ月で
  240時間までにすること」という要求を会社に出してるわ・・。

Q ANAは前から100時間制限だったの?

A 客乗連の資料では、ANAは1988年当時1ヶ月87時間
  まで、3ヶ月240時間までだったのよ。1995年の協定
  では、90時間までに改悪されて、それが2004年に、
  100時間に大改悪されたのよ。

Q 欧米では、90時間制限が一般的だと聞いてるわ。クレジット
  アワーもあるしね。ANAの勤務のきつさはちょっと異常じゃ
  ないかしら・・。

A そのせいかANAの平均勤続年数は6年弱、JALの半分以下
  になってるわ・・。

Q ANAの友人が、勤務の改善を言いたくても評価制度で手当を
  下げられるから言えないって言ってたわ・・。

A 評価制度はJALにも入り始めたけど、ものが言いにくくなって
  チームワークにも響くのでCCUは反対してるわ・・。

Q 長く働けるためにも勤務の改善は切実よね・・。ANAもJALも
  みんなで声をあげて頑張ってほしいわね・・。


















委託化って具体的にはどうなるの・・・?

2008-04-25 23:58:18 | CA委託化問題
Q 3月の末に、航空局がCAの委託化を認める通達を出した
  そうだけど、実際にはどんなことが考えられるの?

A 今までは「運客一体化」といって、運航乗務員と客室乗務員
  が同じ会社でなければ運航できないという航空局の規則が
  あったの。 それが、これからはグループ内の航空会社であれ
  ば、先任(客室責任者)含め、CA全員が別会社でもいいと
  いう事になったのよ・・。

Q そうなると、グループ会社の客室乗務員を多く採用して、JAL、
  ANAの客室乗務員はあまり採用しなくてもいいという事になる
  わね・・。会社はコストを下げられるってわけね・・。

A 今、グループ会社のCAの労働条件が厳しいため、せっかく入社
  しても長く続かなくて経験の蓄積が難しいという問題が出されて
  るけど、本来はどこの客室乗務員も同じ労働条件にして、健康で
  長く勤められるようにしなくてはね・・!

Q それに、たとえグループ会社でマニュアルや訓練を同じにすると
  いっても別々の会社では、やっぱりそれぞれの安全風土というか、
  培ってきた安全文化というものに違いが出てくると思うワ・・。
  コックピットと客室との一体感がなくなるというのは、大きい問題
  ね・・。

A それと、親会社と子会社の関係では、チームワーク上の問題が
  出てくるわね・・。 客室の安全に責任を持っている客室乗務員
  が、対等の立場で乗員さんや整備さんにものが言えなくなるという
  心配が出されてるわ・・。

Q 先任がよく、客室のトラブル旅客やスコワークのことで、乗員さん
  や整備さんと意見し合って主張してるものね・・。それが言いにくく
  なるというのは問題だと思うわ・・。

A 今後は、アジアにグループ会社を作って、そこの客室乗務員を国内
  にも飛ばせたいという動きもあるそうよ・・。

Q 航空会社に「別会社化をさせない」取り組みをして行かないと、日本
  の空の安全が問われることになるわね・・!

A そう、やっぱりこれからが運動の本番よ・・。あきらめないで頑張り
  ましょうね・・!!















  




ANAとJALの評価制度について

2008-04-13 23:03:54 | 評価制度・グレード問題
ANAのEG(エキスパティーズグレード)制度は2004年10月から、
JALのHT(ヒューマン&テクニカル)グレードは、2008年から実施
されています。

どちらも、評価内容に「客観性」「透明性」「合理性」が乏しく、主観的、
恣意的な評価になりがちで、客室乗務員のチームワーク上、またパワー
ハラスメントなど人権侵害を引きおこしやすいという点で、大きな問題が
あると考えます。

ANAでは、乗務時は勤続年数を全く無視したこのEGグレードによる
指揮順位となっており、さらに乗務手当にまで差がつくシステムになって
います。
またJALでは、ベテラン層に低いグレードが付けられる傾向にあり、指揮
順位や乗務手当には影響しないものの、グレードを低くされた客室乗務員
には日勤教育が強行されました。

この客室乗務員の評価制度に対し、JALの機長組合や乗員組合はじめ、
JJ7労組が「チームワークに影響し安全上問題であり、人権侵害の制度
である」との声を上げています。

欧米ではこうした評価制度による、客室乗務員間の差別はいっさい行われて
いません。 どこでも経験が大事にされるセニョリティー制度となっています。

今後、この評価制度が導入されたことによる安全上、人権上の問題点を、
職場の声を中心にお伝えしていきますね・・。







これからが運動の本番ね・・!

2008-04-12 01:23:47 | CA委託化問題
Q 航空局が、CAの別会社化を認める通達を出したそうだけど
  これからどうなっちゃうの・・?

A JALもANAも「今のところ計画はない」と言ってるよう
  だけど、1月の新聞報道では、ANAは実施したい意向を出し
  てるわ・・。もし通達に沿って別会社化にするとしたら、世界
  の主要な航空会社ではどこでもやっていない、チームワーク上
  大きな問題が指摘されている事をあえてやるという事で、日本
  の航空会社の信頼を落とすことになりかねないと思うわ・・。

Q 安全第一って言ってる会社が、コスト優先でCAを別会社化に
  したいなんてね・・。職場でも不安が出されているわ・・。

A 今までの取り組みで、乗員と客室乗務員が別会社になるとどんな
  問題が出てくるかが、いろいろ具体的になってきたのよ。

Q 私達は実感としてこれは問題だとわかるけど、乗客や世間の人
  たちにもっとわかりやすく知らせていきたいわね・・。

A このHPでも順次みんなの声を紹介していく予定だけど、国内外
  にこれから広めていこうと航空連、客乗連で話しているのよ・・。

Q 安全問題はゆずれないものね。雇用や労働条件の不安も大きい
  わ・・。

A このあとの取り組みがとても大事よ・・。みんなであきらめない
  で頑張りましょうね・・!空の安全を守るのは何と言っても現場
  の私達ですものね・・