客乗連絡会

客室乗務員が集うCAのひろばです

JAL深夜免除裁判 勝利集会

2007-07-31 23:18:11 | TOPICS JALグループ
 2007年7月26日に、JAL深夜免除裁判の勝利集会が、
蒲田のPIOで行われました。
 多くの団体・個人から祝福、メッセージを頂きましたが、原告
からの挨拶を、一部ご紹介したいと思います。

 「深夜免除の人数を抽選で75名に制限する・・という悪夢の
ニュースに右往左往した日から4年半たちました。どんなことも
過ぎてしまえばアッという間です。(中略) 事務局や支援者の
日頃の地道な作業に支えられて、やっと結審の日を迎えられ
ました。お礼を申し上げます。
 この期間で得たものというと、今まで全く縁のなかった事を経験
できたことです。弁護士との打ち合わせ、国会の委員会見学、
議員への要請、市民団体や大学での講演、国連への訴え、そして
周りの人たちのやさしさです。これらは私と子供たちの貴重な
財産になりました。 (中略) 表から陰から応援してくださった
方々に、深く感謝申し上げます。」

 「3年間続いた裁判は形の上では終わりました。判決の内容は、
私たちが望んだ100%ではありませんでしたが、会社が原告にした
仕打ちは完全に間違いであった、同じ子育てをしながら働いている
母親どうしが、所属している組合のちがいだけで差別してはなら
ないと糾弾されたことは、大きな成果だと思っています。
 また、効率化のためなら世間体も気にせず、何でもやる会社に、
控訴させなかったことも、大変大きなことだと思います。
 しかし、深夜業免除制度という法律自体がザル法で、その制度が
企業まかせになっているという一番の問題について、裁判所から
何の踏み込みもなかったのは、とても悔しく思っています。
  (中略)
 これからは、後に続く若いママさんたちが必ず頑張ってくれると
信じていますし、私も一緒に頑張りたいと思います。最後に、この
3年間、私たちの支援をしてくださった多くの方々の心よりお礼を
申し上げます。」

 「3月26日、深免裁判にいよいよ判決が下されました。判決文を
聞いた時にはあまりにあっけなく、事態がどうなったのかはっきり
理解できませんでした。結果は勝訴でした。
 勝訴したことによって、5月からJALFIO組合員と同等のフライト
アサインがありました。スケジュールにはフライトが12日も入っていて、
やる気が沸いてきて、嬉しくてたまりませんでした。また、勤務が続く
ことにより自信がつき、生き生きはつらつと仕事、育児に力をそそぐ
事ができるようになりました。
  (中略)
 判決が出るまでの間は精神的につらく、気持ちも沈みがちでした。
しかしそんな時、いつも私の話を聞いて、励まし、支えてくれるのは、
支援して下さるみなさんや、職場の仲間たちでした。本当にありがとう
ございました。ここまで来ることができたのは皆さんのおかげだと、
いつも感謝して乗務に当たっています。
  (中略)
 深免問題は次のママさんたちに順に引き継がれていくこととなり
ますが、会社との交渉を重ね、よりよい制度づくり、法律の見直し、
・・等、課題は多く残されていますが、ともに頑張りつづけたいと
思います。母は強し!です」

 「この裁判をお支え下さった全国の皆様、各支援団体のみなさま、
そして事務局の皆様に心より、本当に心の底から御礼申し上げます。
 思い返すに、最初に75名抽選の知らせが会社から郵送で届きました
のが、まだ育児就職中、娘が1歳半でした。その娘を抱っこして会社と
組合の団交に参加したのを、昨日のことのように覚えております。
その娘もまもなく6歳の誕生日を迎えます。時の経過を、大きく育った
娘を見ながらしみじみと感じます。
    (中略)
 結局私は限界を感じて退職の道を選ばざるをえなかった、ほかに
生きる道を探るしかないと思って転職しましたが、多少の後悔も
あります。
    (中略)
 これからはさらなる交渉を重ねて、本当の意味での両立支援のあり方
を探っていく段階になってくると思います。どうぞ胸を張って、子育て
や介護の家庭的責任を背負って、労働者の労働条件向上を目指して
1歩1歩、歩みを進めていってほしいと思います。そういう意味ではこの
たたかいはバトンタッチで続いていくのでしょう。
 これからは私はOGの立場でこれからも支援していこうと思います。
ありがとうございました。」






















タービュランス時のCAの事故防止策は・・?

2007-07-16 21:41:35 | なんでもQ&A
Q 5~6月の局交渉で、タービュランス時のCAの怪我を防ぐ
  ため、予防策について交渉したと聞きましたが・・。

A 突然起きる揺れ(乱気流など)に対して、お客様には常時シート
  ベルトを締めて頂くようお願いしていますが、私たちCAはサー
  ビス中、急な揺れで怪我をすることがありますよね・・・。
  このため局交渉では、こうした負傷事故の予防のひとつとして、
  揺れたときにすぐに手で握れる通路でのハンドグリップ等の取り
  付けを提案しているんですよ。

Q そういえば、ギャレーに手すりが付けられた機材もありますね。
  通路のハンドグリップの提案に対して、航空局は何と言ってるの?

A 「座席の背もたれにつかまるようになっている」という回答が
  ありましたが、実態とはかなりかけ離れた話ですよね。

Q 背もたれにつかまっても大きな揺れではすぐに手が外れてしまう
  し、しっかり握れるところがないと意味ないですよね・・。ちゃん
  と実態見てほしいですね・・。

A それと、着陸時のちょっとした衝撃でも、会社や機種によっては
  CAシートが薄くて硬めのタイプがあるので、腰痛になったりし
  やすいですよね。このようなCAの負傷を減らすため、「離着陸時
  の衝撃から守ることの出来る乗務員用座席にするよう、各社を指導
  すること」という要求も出してるんですよ。

Q お客様用のシートはクッションが厚く、衝撃から守られていて安心
  ですよね。CA用シートも機種によっては改善が必要ですね・・。
  私たちが怪我をしてしまうと、緊急脱出などイザという時にお客様を
  安全に脱出させられないという問題があるので、CAの安全もやはり
  大切な問題ですね・・。