先日、各国の客室乗務員の問題を話し合う、ITF(国際運輸
労連)Cabin Crew Committee Meeting がありました。
この中で、先日お知らせした議題で話し合った他、下記の日本
独自の問題を報告しました。
1、 契約制での採用、(特にピーチなどのLCCでは3年のみの
雇用となっている問題)
2、 労働基準法に違反した、休憩時間の明示のない長時間の
スケジュール
3、 管理職からの主観的な評価によって賃金差別、パワハラ等
が生じ、チームワークにも支障が出ている問題
4、 年に一度の定期緊急訓練が義務付けられているにもかかわらず
ライセンスが付与されていない問題
5、 JAL、ANAの客室乗務員の99%が女性であり、30~40%の
男性を採用している先進国の航空会社と比べ、異常である事、
これは、安い賃金で、数年で入れ替えたいとする航空経営者の
意向である事
などなど・・。
これに対し、1番の「雇用」については、欧米ではLCCでも正社員採用
が当たり前になっています。また、3番の「評価制度」も、欧米では人権
侵害とされ、導入されていません。
5番も、まさにこれは「日本の航空会社の恥」の部分ですね! 男性が
欧米並みに多ければ、スカイマークのミニスカ制服のような問題も
起こり得なかったでしょう (男性CAがいれば、短パンをはかせる
のでしょうか??)
1~5のどの問題も、国際標準から大きく遅れている事を再確認して
帰ってきました。 私たちの人権や健康面はもちろんですが、何より
お客さまの安全という面からも、日本の客乗職の改善が急がれます
性差別のある業界にこれから新しい時代は作れないし、安定した待遇なんて臨めませんよ!