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見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

台湾旅行2018【3日目/最終日】鶯歌、国史館、迪化街

2018-12-24 23:08:10 | ■中国・台湾旅行
鶯歌陶瓷博物館、鶯歌陶瓷老街

 台湾旅行最終日。今年は18:25松山空港発の帰国便にしたので、ほぼ1日観光できる。しかし月曜日で、市内の博物館や美術館は休みは多い。そこで台北駅から電車(台鉄)で30分ほどの鶯歌へ遠征することにした。台鉄は「EasyCard」では乗れないようなので券売機で昔なつかしい感じの切符を買う。



 鶯歌は陶磁器の街。台鉄の駅から、まず陶瓷博物館に向かう。今日も小雨がパラつき、薄手のコートを羽織っていてちょうどいいくらい。この日はクリスマスイブだったので、受付や館内の職員のみなさんは、サンタの帽子やトナカイの角をつけて、雰囲気を盛り上げていた。展示は陶磁器の歴史(考古から近代まで)や製作工程を紹介する常設展のほか、新作の芸術陶芸作品もあり。歴史民俗博物館的な常設展がけっこう面白かった。



 陶芸職人のパレット。佐賀県の伊万里でも似たようなものを見た。



 博物館を出て、陶器屋さんが軒を連ねる陶瓷老街へ。街の案内板が陶器製なのも伊万里を思わせる。 



 鶯歌の本来の特産は、黒や茶色の地味なやきもののようだが、色柄入りの華やかな器もたくさん売っている。私は南国風の花柄の茶杯を色違いで2つ購入。本当は背の高い聞香杯とセットで揃えるのが中国茶器のルールだが、たぶんお茶でなくワインやお酒をいただくのに使うつもり。



国史館

 お昼過ぎに台北駅に戻り、今回初めて行こうと思っていた国史館へ。ここは総統府の直属機関として国史編纂、史料整理、史料文物の収集と保存、総統及び副総統の文物管理を行っている。日本でいえば、国立公文書館が近い(でも日本の国立公文書館は国史編纂はしていないなあ)。建物は日本統治時代の逓信部で、戦後は中華民国の交通部となり、2010年に「国史館」の看板が掲げられた。交通部さらに逓信部時代の看板の字体を踏襲しているのが興味深い。



 展示は「曲折70年-国史館現蔵国宝と憲政史料展」が面白かった。1936年5月5日に公布された「中華民国憲法草案(五五憲草)」を基礎に、1946年に「中華民国憲法」が制定されるが、戒厳令によって国民の権利は大きく制限を受けた。80年代以降、それを再び取り戻していく民主化の進展が分かりやすく紹介されていた。金庸の『射雕英雄伝』が「部分禁書」の扱いを受けていたことも初めて知った。



■迪化街、永楽市場

 まだ少し時間があったので、大好きな迪化街を歩きに行く。どっしりした構えの商業ビル「永楽市場」は、何度か前を通ったことはあるが、中に入ったことはなかった。最近、観光ガイドで取り上げられているのを読んだので、初めて中に入ってみた。1階は食べもの屋や生鮮食料品屋が主だが、昼過ぎなので閉めている店が多かった。2階と3階は小さな間口の布屋さんがみっしり並ぶ。多くの店がミシンを持っていて、店先で縫製もしている。



 ハワイのアロハシャツを思い出すような、色鮮やかで大きな花柄の布は、客家花布と呼ばれる。このお店の前でうっとり眺めていたら、呼び込まれて、ポーチ(巾着袋)を2つ買ってしまった。うれしい~。人に見せて歩きたい。

 今回は、そのまま迪化街を北へ進んで、初めて民権西路まで歩いてみた。時が止まったような古いお店と観光客向けに前のめりに商売をしている明るいお店、さらにおしゃれなカフェや雑貨店がモザイクのように並ぶ。最近の京都の錦市場が近いかもしれない。仏具屋ならぬ寺廟の祭祀具のお店、ちょうちん屋も見つけた。民権西路であやしい骨董品屋も。また時間のあるときにゆっくり歩いてみたい。

 台北駅で荷物をピックアップし、松山空港へ。18:25の中華航空便に乗り、羽田空港は22:05着。夜景がきれいだった。翌日の出勤にも問題なし。充実した年末の3日間が過ごせた。

(12/30)

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