見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

紙と墨/金沢文庫

2004-06-26 21:25:25 | 行ったもの(美術館・見仏)
○神奈川県立金沢文庫 企画展「十五代執権 金沢貞顕の手紙」

http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

 休日はあまり混んでない電車に乗って、本を読みながら、少し遠くに出かけるのが好き。というわけで、今日はこの展覧会を見てきた。

 金沢文庫にはたびたび出かけているので、金沢貞顕と聞けば多少の覚えはあるが、地味な展覧会だなあと思った。だが、手紙の内容やその歴史的背景を云々するよりも、ブツとしての手紙、使われている墨や紙について詳しい解説を施している点はちょっと興味深かった。

 油墨(普通の墨)と青墨(松の煤からつくる墨)の違いなど、初めて知った。日本の墨は古来油墨だったが、宋代以前の中国では青墨がよく使われていたので、中国趣味の日本人も真似してこれを使うことがあったとか。

 面白いので、「墨」に関するサイトをいくつか読んでみた。みんな詳しくておもしろい。

 http://www.geocities.jp/shingyo_o/chishiki-03.htm

 http://www.tamaq.net/zatuwa15.html

 本当は、金沢文庫は「宝樹院阿弥陀三尊像」の特別公開を待って見に行こうと思っていたのだが、こちらは来週からだったのね。まあいいか、そのうちまた行ってみることにしよう
コメント
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