「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

一転、二転、三転の「迷走劇」~中編~

2021年06月19日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

鬱陶しい梅雨時の気分を一掃したいという軽い「のり」から始まったシステム弄りだが、これが思いもかけない方向へ。

経緯を追ってみよう。

まずは、せっかく取り付けたJBLシステムから「弦楽器をこなせるサウンド」を何としても出さなければという願いを込めてアンプの候補を3台選択した。



左側から「KT88プッシュプル」、「PX25シングル」、「WE300Bシングル」。

KT88は細身の「D123」を想像以上に豊かな音で鳴らしてくれたが、プリアンプとの相性次第で音が荒れ気味になるのが難点。

PX25はさすがに落ち着いた音を出してくれた。前段管をいろいろ試してみたがベストだったのは、比較的「μ」(ミュー=増幅度)の高い「3A/110B」(STC)で、弦楽器を品良く鳴らしてくれた。

WE300Bは優等生そのもので端正な音の一言に尽きる。しかし、あまりに無難過ぎてマニアとしてはあまり面白くない(笑)。

というわけで、「PX25」アンプに決定して鳴らし込んでいるうちに、どうもしっくりこない。段々と不満が溜まってきた。

音がやたらに前に出てくるのだ。「D123」のコーン紙のカーブが浅いせいかな。こういう音はジャズにはもってこいなんだけど・・・。

クラシックは左右両方のスピーカーの後方にステージ(舞台)が(感覚的に)出来上がらないと聴けない音楽である。少なくとも我が家では・・。

やはりJBLのコーン型ユニットでは無理そう・・。

あっさり見切りをつけた。これが第一の転進。

「D123」を有効活用するとなると低音域専用に使うしかないが、目を付けたのが「スーパー10+AXIOM80」のコンビだ。



この下側のユニットを「D123」(100ヘルツ以下を担当)に変更しようという算段である。

さあ、バッフルを取り外して「穴の口径を30センチ用」に拡大する難工事の始まり~。

お金は無いけど時間ならたっぷりある(笑)。

ようやく半日がかりで完成した。



下側の「D123」(JBL)は、コイルによってハイカット(100ヘルツ)している。つまり100ヘルツ以下の低音域が受け持ち範囲。

とはいえ、アンプのボリュームを上げ過ぎると中高音域に被ってきてサウンドが団子状態になるし、下げ過ぎると量感が物足りなくなるのでバランス感覚が重要。

むしろ、少し低音域が足りないくらいが丁度いい塩梅に。

これで「第二の転進」が一段落。

となると、弾き出されたワーフェデールの「スーパー10」(口径25センチ)をどこに持って行こうか。この重量級の赤帯マグネットを有したユニットを「フルレンジ」としてぜひ有効活用したい。



となると、もう「D123」が入っていた箱しかない。

これが「第三の転進」。

そして、想像以上の展開が待ち受けていた。

以下、続く。



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