このところ土曜から日曜にかけての温泉観光地・別府は県外ナンバーのクルマがうようよしている・・、福岡、熊本、宮崎、そして山口ナンバー。
どうやら新型コロナが収まって観光客が戻ってきたようで、久しぶりに開放感を味わいたい気持ちがよくわかりますね。
ただ欧米諸国に比べると日本だけなぜ死者数が少なく収まったのか専門家の間でもはっきりした理由はわからないそう。
家内の「かかりつけの医師」によると「マスクとワクチンの相乗効果でしょう。今でも人混みの中に入るときはマスクをした方がいいですよ」とのことだが、たしかにいろんなショップや図書館を回ってもマスクをしていない人がほとんど見当たらないし、ワクチンの接種率もたしか先進国ではNO.1だとか。
フランスなどでは「ワクチンを打たない自由」を求めてデモをしたというから、やはり日本人は何かにつけ真面目な国民性なんでしょうねえ。
言い換えると、いろんな情報を「信じ込みやすい」性質と言えるのかもしれない。
そういえば、宣伝を鵜呑みにしてコレステロールを下げるために小林製薬の「紅麴サプリ」を呑んだ人たちが、亡くなったり腎臓障害を起こして大変な騒ぎになっていますね。
迂闊に民間のサプリは飲めない・・、頂門の一針として肝に銘ずべきでしょう。
そういう中、「健康情報は8割疑え!」というユニークな本に出会った。
いつも週刊誌の広告などの「健康情報」をすぐに鵜呑みにする自分には耳の痛い話だが京都大学医学部教授の書いた本ならと読んでみる気になった。
だらだら書いても仕方がないので、興味のある事項を抜粋してみた。
✰ ネットで信頼できる情報を得るためには?
「たとえば何かの病気について知りたければ病名の後にスペースを空けて関連のあるキーワードを追加してみる。「糖尿病 症状」など。
この方法を「AND検索」といい、2つのキーワードの両方を含むサイトが検索結果に表示されるので知りたい情報により近いサイトがヒットする。
さらに、より信頼度の高いサイトに辿り着きたい場合は「病名」の後に「根拠」と入れて検索するとよい。
✰ ネット情報の信頼性を確認するにはここをチェック!
1 どこが出している情報か
個人や特定の企業の情報には偏りや誤りがある場合がある。官公庁や自治体、大学病院などの医療機関、あるいは大きな学会などの大規模の情報のほうが信頼性が高い。
2 いつの情報か?
その記事がいつ書かれたのかを確認する。情報にも「賞味期限」があることをお忘れなく。
3 記事の内容の情報源はどこか?
その内容にかかわる根拠となる情報源、出典などの引用元が明記されていることが大切。引用が少ないサイトは参考にする優先順位を低くした方がいい。
✰ テレビの健康・医療情報はエンターテイメントとして付き合う
メディアはすべて構成されたものである。構成というのはメディアを作っている立場の人たちが自分たちの考えや主張に視聴者をうまく誘導していくためのさまざまな工夫や演出のこと。
そして、その内容は「すべて正しい」でもなく「すべて誤り」でもない。とても巧みな形で構成されている。
生け花の世界では「虚実等分」という言葉がある。自然のままの花を扱う「実」と、枝葉を落として形を整える「虚」を折り合わせていくのが「生け花」ということだ。
テレビもそれと同じようなものと考えれば「虚」があることを責めるのはお門違いなのかもしれない。ただ、どうしても「正しさ」よりも「楽しさ」が優先されがちで「虚」の部分が増えやすいことには注意が必要だ。
したがって健康・医療の情報番組を見るときにはエンターテイメントだと割り切って情報の内容は「そういうこともあるかもね」程度にお付き合いすることをお薦めする。
とまあ、以上のようなことを抜き出してみたが、はたしてご参考になりましたでしょうか?
「伸び切ったゴム」が用を足さないのと同様に、すべからく物事の対象を「エンターテイメントだ」と割り切る気持ちの余裕も必要なのかもしれませんね。
そういう意味では、このブログも「エンターテイメント」ですからくれぐれも「鵜呑み」にしないようにね・・。
特にオーディオ情報に関しては「8割疑え!」ですよ~(笑)。