「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「カタリン・カリコ」氏 ノーベル賞受賞

2023年10月05日 | 独り言

一介の「市井の徒」の予想が当たろうと当たるまいと、大したことはないが、昨年(2022年)6月2日付けのブログ「ノーベル賞確実のワクチン開発者」での予想が的中した。



それでは、以下のとおり再掲させてもらおう。

およそ2年半にわたって猛威を振るってきた「コロナ禍」もどうやら終焉を迎えつつあるようで、このところ全国的に罹患数、重病者、死者数が減ってきている。

現在開会中の「国会審議」でも「マスク着用の是非」が討論されるほどだから、ひと頃とは隔世の感がある。

で、あの100年前の「スペイン風邪」も2年半で終焉を迎えたそうなのでやはり最低でもそのくらいの期間が必要なのだろうが、
当時とは違って現代は飛行機などによる国際的な人の往来も桁外れであり、むしろよくぞ2年半ぐらいで終わったと喜ぶべきことかもしれない。

そして、この功績の立役者となると誰が何といおうとやはり「ワクチン開発者」でしょうよ。



世界的な英知の持ち主「7名」が寄稿した「コロナ後の未来」を読んでいたら、このワクチン開発者が登場していた。

ちょっと長くなるが引用させてもらおう。(38頁)

「つい数年前まで、ごく限られた研究者にしか知られていなかったカタリン・カリコ氏(67歳女性:ハンガリー出身)だが、新型コロナウィルス感染症用ワクチンの開発者として世界中で知られるようになった。

ファイザー/ビオンテックとモデルナがワクチンとして初めて活用したのがメッセンジャーRNA(以下、mRNA)である。

1978年にハンガリーのセゲド生物学研究所で研究者としてもキャリアをスタートさせたカリコ氏は、その時からRNAを研究テーマとしていた。

カリコ氏は40年以上にわたってRNAについて研究し、ついにワクチンとして実用化させたのだ。

いまやノーベル賞候補として取りざたされるカリコ博士だがその人生は波乱万丈であり、研究の意義を周囲から認めてもらえない不遇な時期が長かった。

しかし、そんな苦境に屈せず、異国の地で研究にまい進してきた。今回はRNA研究をワクチンとして結実させるまでの道のりと、オミクロン株のような新たな変異株に対してRNAワクチンが有利に働く可能性について語ってもらった」

で、ご本人も「人生には浮き沈みがつきものといいますが、新型コロナウィルスのワクチンを開発するまで私の人生はずっと沈んでばかりでした。」と、仰っている。

なにしろワクチン開発の下地として40年以上の地道な研究に裏付けされていたなんて、やはり人生は「根気と熱意」なんですよね。ちょっと見習わくちゃ~(笑)。

従来と違って該当するウィルスに対する開発スピードがメチャ速い、しかも副作用が少ないワクチンで沢山の人々の健康に寄与できるなんて最高の価値ある研究だが、結局「RNAって何?」という課題に突き当たる。(46頁)

「mRNAを使ったワクチンが画期的であるのはこれがコロナウィルスだけではなく、他のウィルスはもちろんのこと、がんや心臓病、脳神経疾患などにも幅広い応用が可能になるからです。なぜそんなことができるのか、それを説明するためにはまず「RNAとは何か」から話さないといけません。

みなさん、DNAについてはよくご存じでしょう。ここにすべての遺伝情報が入っています。RNAは言ってみればDNAをお手伝いする仲間です。」

以下、細かい科学的な話になってくるので省略。実は難解で脳が付いていかなかった(笑)。

興味のある方は本書をお読みになってくださいね。

それにしても、自国が開発したワクチンに固執するあまり、都市封鎖で四苦八苦している現在の中国を見ていると、イデオロギーにがんじがらめに縛られた共産主義国家の限界が見えてくるようだ。

ある意味では、今回のワクチン開発と投与は西欧の科学文明と民主主義の勝利といっていいかもしれないですね。

その裏付けとして、本書で「ポール・ナース」氏(2001年、ノーベル賞医学・生理学部門受賞)は次のように述べている(81頁)。

「すぐれた科学や正しい知識は何が真実なのかを自由に考え、さかんに議論をかわせるオープンなコミュニティや社会でこそ獲得できるものです。独裁主義的システムで科学はうまく機能しません」

ちなみに、この「ワース」氏でさえもコロナウィルスの有効な対策としては「ワクチン接種しかない」と断言している。

本書では、ほかにもコロナ後の「テレワーク」や「リモート会議」などのあり方や将来性について都市経済学者などから貴重な提言がなされているので、興味のある方は一読する価値ありです。これからの時代が先取りできますよ。

最後に「カタリン・カリコ」女史が2~3年後のノーベル賞受賞者として世界の脚光を浴びることを予言して結びとしておこう。

ただし、一介の「市井の徒」の予言が的中しても、しなくても毒にも薬にもなりませんがね(笑)。

とまあ、以上のとおりでした。

たしかに、ワクチン接種後に死亡した人もいたり、後遺症に悩む人もいるようだが、功と罪からすると功の方がはるかに大きい・・、その証明が「ノーベル賞」ということでしょう。



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