☆ 松井選手の入団先決定
今年でヤンキースとの契約が切れた松井選手の入団先がついに西部地区所属のエンゼルスに決まった。以前のブログで、「ヤンキース退団、移籍先はレッドソックスかエンゼルス」と予告していただけに半分当たった感じ~。
それにしても、いろんなニュースを総合してみると、本人はヤンキースに残りたかったようだが球団側が誠意を見せなかったため、やむをえない選択をしたとの感は否めない。内心悔しい思いもあるだろうが、これをバネにして来年は好成績を挙げてヤンキースを見返してやればいい。
その条件も整っている。何といっても本拠地アナハイム(カリフォルニア州)は気候が温暖でニューヨークの比ではないため手術後の不安のある両膝には良い。
それにNHKテレビによると、湿度が低いためボールがよく飛び、右中間がヤンキーススタジアムよりも5mほど短いという左打者向きの球場というので松井選手にはうってつけ。
とにかく、これで「ニューヨーク」から「アナハイム」へ、ジャパンマネーが人とともにドッと動いていく。エンゼルスはいい買い物をした。松井ほどの選手を1年契約で約6億円の買い物とは。経済効果を考えるとはるかにそれ以上のものをもたらすことだろう。
来年のシーズンは円熟期に入った松井の選手生命と意地をかけた「闘いの年」になるがMLB中継が今から愉しみ~。
☆ 「絶対ボケない生活」
現在200万人を超えるといわれる認知症患者〔国内)。老後の生き方について「子供に財産をいくら残すか」なんて考えるよりも、ボケないようにして子供に迷惑をかけないことのほうが”はるかに大事だ”というのが次の本。
93歳になる母を抱えている自分も他人事ではないのでざっと目を通してみた。
「絶対ボケない生活」(2009.10.9、廣済堂出版)
著者は「フレディ松川」さん。お医者さんながら関係著書多数で、これまで30年以上にわたって認知症患者を診察している病院の院長先生で現場に精通しているから説得力がある。
ここでは、認知症サインの見分け方とか原因などの専門的な話は端折って、豊富な経験とデータから導かれた「ボケやすい職業」とか「ボケない生活習慣」を抜粋してみた。
○ ボケやすい職業
圧倒的に多いのが元公務員。自分にもピタリと当てはまるのでドキリといったところ。これは意欲の問題だそうで、老後も現役時代の仕事と同じように意欲を持続させて「脳を上手に使う」ことと密接な関係があるそうだ。
ともあれ、国民挙げての「お役所バッシング」が果てしなく続いているが「可哀想に、どうせあいつら、お役所仕事のせいでいずれボケてしまうんだ」と思えば、ちと腹の虫も収まろうというものだが、はてさていかに。
次に学校の先生も危険度80%。「偏った脳の使い方」が悪いそうで、中学、高校の人文科学系の教師は危ない。英語教師も同様。また著者の病院に音楽の教師を含めて理科系の教師が入院したことはないとのこと。「音楽好きがボケない」とはこりゃうれしい!どうやら、これまでの投資はムダではなさそうだ。
次に会社員。圧倒的に内部事務系にボケの確率が高い。営業系は相手との交渉、説得など人との接触機会が多く「脳をうまく使う」のでボケない。広報マン、宣伝マンも同様。
女性の場合は、著者の病院では専業主婦が圧倒的な入院割合を占めている。面白いことに、家庭環境も大切な要素で「嫁姑戦争」のようなところでは逆に精神が張り詰めてボケにくいそうだ。何というパラドックス!
○ 絶対ボケない生活とは
統計によると、何も運動しなかった人は週3回以上散歩、或いはそれ以上の運動をしていた人より1・5倍もボケやすいということで、まずは運動習慣を身につける。
次に、ボケ予防に最適なのが「文章を考えて書く」という行為。自分を引き合いに出して恐縮だが、ブログをやり始めて3年を超えたが新しい題材の発掘をしようと常にアンテナを張り、いかに文章にしようかと考えるクセがついたが、それほど「出来のよくないアタマ」を能力以上に使っている感じがしてボケ予防を実感している。
以下、「料理する夫はボケない」「社会と交わらないとボケ一直線」「地域の人と付き合う」「外出の機会を増やす」「カラオケは最高のボケ防止」「いつまでも持ちたい恋ごころ」「几帳面よりも”何とかなるさ”タイプへ」「田舎に住むな、都会の雑踏に生きろ」「ボケない最後の切り札は”生きがい”」といったところ。
以上が本書の内容だが、これは自分に限っての話だが、子供に迷惑をかけない一番いい対策はそれほど長生きをせず、ボケる以前に適当に患ってアッサリ死ぬのが手っ取り早いように思えてくる。そういう都合のいい病気はないものだろうか?
☆ 世界の名指揮者ベスト・ランキング
最後に音楽の話題を。
「レコード芸術」の12月号に「世界の名指揮者ベストランキング2009」とあったので興味を引かれて珍しく購入してみた。
50人の評論家と読者が選んだそうで、以下「順位」を。
○ 評論家によるランキング
1 フルトヴェングラー 2 カラヤン 3 バーンスタイン 4 クライバー
5 トスカニーニ 6 ワルター 7 クレンペラー 8 ムラヴィンスキー 9 セル 10 アーノンクール ~以下
○ 読者によるランキング
1 フルトヴェングラー 2 カラヤン 3 ワルター 4 バーンスタイン 5 トスカニーニ 6 クライバー 7 クレンペラー 8 ムラヴィンスキー 9 ベーム 10 チェリビダッケ ~以下
両者を合わせた総合ランキングも記載してあるがもはや推して知るべし。自分が心酔している「フルトヴェングラー」なんか、過去の遺物かと思っていたが、どうしてどうして今でもたいへんな人気ぶり。
いずれも音質の悪い録音ばかりだけど、若い人の支持があるのに驚く。
27歳の方:その雄渾でドラマテックな音楽は聴き手を捕えて離さない。その録音すべてが宝。
34歳の方:私は彼の演奏を聴いて、音楽は魔術であることを知った。
いやはや!
それと、カルロス・クライバーが上位にいるのがうれしい。やっぱり、みんなちゃんと聴いてるんだなあ~。