「音楽&オーディオ」の小部屋

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独り言~2008年セの首位打者「内川聖一」~

2009年01月01日 | 独り言

たいへんローカルな話だが大晦日の地元新聞朝刊に、九州各県(9紙)の運動部長、運動担当者と共同通信社により2008年の「九州・沖縄スポーツ10大ニュース」が掲載されていた。

1位は「北京5輪での九州勢の活躍」。バトミントン女子ダブルスで末綱(大分県出身)・前田組の4位入賞や金メダルを獲得した女子ソフトボールではエースだった上野由岐子選手(福岡県出身)などの活躍。

以下、2位にはサッカーJ1で大分トリニータの快進撃、そして5位にはプロ野球ソフトバンクの王監督の引退、さらに7位には
「内川が初の首位打者」とあった。

「内川聖一」。プロ野球「横浜」の外野手でプロ8年目の油の乗り切った26歳。

これまで日本プロ野球における右打者のシーズン最高打率は1999年、同じ横浜のロバート・ローズが記録した3割6分9厘だったが、今年、セ・リーグの首位打者に輝いた内川はこの記録を9厘も塗り替えた。

3割7分8厘、打率に加え、安打数(189本)、得点圏打率4割4分9厘も今季リーグ最高、プロ入り8年目の打撃開眼である。

大分県出身で父親が高校野球の監督をしていたことから大分工業高校を経て2000年、ドラフト1位で横浜に入団。

甲子園には出場できなかったが、高校通算43本塁打をマークし、打率も本人によると「4割くらい」と当時から超高校級で地元では注目の的だった。

しかし、入団してから数年間は鳴かず飛ばず雌伏の期間がしばらく続いたが2006年ごろから常時スタメンに名を連ねるようになり順調に成長したものの殻を打ち破るまでには至らなかった。

それが昨季は一気に大変身、一体その理由は何だろうか?

以下、本人のコメントが続くが「打撃の真髄」に深くかかわってくる話で随分と興味深く拝見させてもらった。以下紹介してみよう。

「今年に入って(ボールをとらえる)ポイントを後ろに下げました。キャンプ中毎日スローボールを投げてもらって引き付けて打つ練習をしたんです。マシンの速いボールだったら勢いで打てるんですが、人が投げる緩いボールは右足に体重を乗せ、引き付けておいて一気に爆発させないと強いボールは打てない。それを意識して練習しました。」

ーーポイントを後ろに下げ、打つコツを摑んだ瞬間は?

「昨年の初スタメンが4月9日のジャイアンツ戦でした。ピッチャーは左の内海哲也。彼はチェンジアップを低めに集めて勝負するピッチャーなんです。いつもなら引っかけるところを、浮いたチェンジアップをしっかり待って左中間のフェンスにライナーでぶつけた。その時ですね、”コツを摑んだなァ”と感じたのは・・・・」

ーーそれにしても驚くべき打率です。昔、”打撃の神様”と呼ばれた川上哲治さんが「ボールが止って見える」と語ったことがありますが、そんな感じですか?

「春先、調子がよかったときにはそれに近い感覚がありました。ほら戦争映画なんか観ていると相手に向かって機関銃を構え、カーソルがピピピッと合っていく、あんな感じなんですよ。しかも、自分が合わせているのではなく、ボールの方からカーソルに入ってきて、焦点がピタッと合う。”これは打たなきゃ損だろう”という感じでバットが自然に出てくる。面白い感覚を味わうことが出来ました。逆に打たなくていいボールは、ボールの方でカーソルから外れていってくれる。不思議な体験でした。」

ーーそうした感覚は長続きしない?

「そうですね。”こういう感覚ってすごいな、面白いな”と感じた瞬間には、もうなくなっていました。思うのですが、バッティングって(コツを)摑んで放し、放しては摑む、その繰り返しだと思うんです。いい結果を残すためには摑んでいる時間をなるべく長く保たなければならない。自分の中で大事にしたい感覚を見つけることが出来たのが昨年の最大の収穫だったと思っています。」

以上のようなコメントだったが、これまで長い間疑問だった野球選手のバッティングの好不調の波の状態について、内川選手が「目からウロコが落ちる」みたいに実に的確な表現で解説してくれた。

「打たせまい」とピッチャーが投じたボールが「打ってやろう」とするバッターの手元に届くまでわずか1秒にも満たない中での真剣勝負、さぞや瞬間的な感覚が大いにモノをいう世界なのだろう。

しかし、誰もが緩いボールを打つ練習をしても打撃開眼とはいかないので、これは内川選手の資質、才能、努力のたまものだろう。

なお、本人によると高校時代から代表と名のつくユニホームには一度も袖を通したたことがなかったが、このたび第二回WBC(今年3月に開催)の候補選手として堂々とリストアップされた。

「日の丸を背負った立場で野球が出来る」と大いに張り切っているので、地元出身、これからの活躍に大いに声援しようっと。

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