「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

おおらかにオーディオを楽しむ心境

2016年05月29日 | 独り言

我が家の購読紙は「読売新聞」。家内が熱烈な巨人ファンなので仕方がない(笑)。そしてお隣さんの購読紙は「日本経済新聞」(以下「日経」)。週一回の古紙の回収日にしっかり見届けている。

お隣さんはとても穏やかなご夫婦で、ときどき「オーディオの音がうるさいでしょう?」と誘い水を向けるのだが「いいえ、ちっとも聞えませんよ」と気を利かしてくれる。絶対聞えているはずなのに~。

まずはこれ以上ない理想的なお隣さんだが、先日その奥様に庭先で出会ったときにこう持ちかけた。「日経が読みたいと思っているのですが、お互いに1日遅れの読売と日経を交換しませんか」

「ハイ、いいですよ。主人がどうしても日経と言うものですから仕方なく取ってますが、私は読売の方が好きですから願ったりかなったりです。」

ということでめでたく無料の商談成立。これまで図書館に立ち寄ったついでにまとめ読みしていたのだが、これで毎日自宅で日経が読める、しめしめ。な~に、一日遅れだって大勢に影響はない。


全国「五大紙」の中では独特の位置づけを占めているのが「日経」だ。

こと経済記事の精確さと充実度にかけてはとうてい他紙の及ぶところではないが、保守系への姿勢の度合いからすると「産経 → 読売 → 日経 → 毎日 → 朝日」という順番かな。間違ってたらゴメン(笑)~。

もう一つ、日経を読みたかった理由が一番最後の紙面に掲載されている「私の履歴書」。

              

政財界、芸能界、スポーツ界などのいわば「功成り名を遂げた」一流どころが「生い立ちの記」を綴っているわけだが、巷間、この「私の履歴書」に登場するのが夢だという実業家も多々あると聞いている。

当然、その分野で登りつめた方々ばかりだから人格識見ともに優れているのは当たり前(?)として、成功に裏打ちされた努力談には何か得るところがあると思うのだが、当然の如くそれぞれ人生の指針として「座右の銘」を持たれているのが興味深い。

言わずもがなだが「座右の銘」とは「常に身近に備えて戒めとする格言のこと」~広辞苑~。


こちとらは一介の市井の徒だし、これまで行き当たりばったりで生きてきたので高尚な「座右の銘」なんぞとはちっとも縁がなく、いつも仰ぎ見るように参考にさせてもらっているが、いろいろあった中でずっと以前に見かけた「大胆かつ細心」とあったのが何となく記憶に残っている。

いかようにも解釈できそうな言葉だが、普通に解釈すると「企画の段階では大胆なグランドデザインを描く、そして実行の段階では細心の注意を持ってことにあたる」といったところだろう。

じぶんの場合では「木を見て森を見失わず」「森を見て木を見失わず」に近いイメージを持っている。

そう、何だかオーディオにも通用しそうな言葉なのである(笑)。


オーディオという、どちらかといえば繊細な感性が要求される世界ではつい「重箱の隅を突っつく」ような傾向になりがちである。

じぶんだって日頃から覚えがあって、やれコーン型ツィーターがどうしたの、真空管がどうしたのと細部に夢中になっているし、それはそれで楽しくて仕方がないが、一方では細部に拘るあまりドツボにハマってしまい大局観を見失いがちになるのも否定できない。

所詮、オーディオ機器も部品も単独での評価は危険で、他の機器や部品との相性など使い方次第でガラッと変身することが大いにある。

たまには見方を代えて「少々の欠点には目をつぶっておおらかにオーディオを楽しむ」という心境もまた良き哉~。

オット、また出来もしないことを偉そうに口走ってしまった(笑)。

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